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Fate短編あとがき集 - 追記

【ήρωαςあとがき】
タイトルのήρωαςとはギリシャ語で英雄を意味します。今回の主人公であるアキレウスがギリシャの英雄だからということと、一言で英雄だと言わしめるような小説を書きたかったからです。なので今回は先にタイトルとどういうおはなしにするかを考えてから、その話に合うキャラを当てはめて書きました。
わたしはこのキャラで書こう!ではなくて、このテーマで書こう!から始まるので、お話の主人公はプロットが出来た段階で似合いそうなキャラ数名の中からの選抜です。
今回は格好良さを前面に押し出した英霊らしいおはなしが似合うということと、わたし自身の最推しがアキレウスだからということで、やっぱり処女作はアキレウスがいいなあとなった結果です。


【ペディキュアあとがき】
今回のカルナさんのおはなしは、以前とあるサイトさんの管理人さんが開催していたワンドロ参加用に書いたおはなしです。
お題が『色彩』でしたので、色にまつわるおはなしを書こうと思い、こうなりました。今回もテーマをペディキュアにする→足にキスするという流れまで考えて、誰が似合うかなと考えた結果がカルナさんでした。爪にキスしたら速乾性のネイルでない限りカルナさんについちゃうのでつま先と言ってはいますが正確には足の指あたりだと思ってください。
つま先へのキスは崇拝だそうです。雰囲気とそういうことをしそうなキャラって誰だろう?となり、候補にはカルナ以外にジュナ、ディル、円卓の騎士が上がりました。Apoでケイローン先生がフィオレ様のおててにキスをしていたので、そう考えるとケイローン先生も候補の1人だったかなあなんて後から思ったり……

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【落暉あとがき】
連続でカルナさんの更新になりました。というか、前回の更新は既にあったものを載せただけなので初出しはこちらです。
聖杯戦争に敗れたカルナさんのお話です。タイトルの「落暉」とは太陽が沈むことを意味する言葉です。この言葉を知った時、カルナさんの死の瞬間が自然と思い浮かんで、結果こうなりました。Fateは太陽を模した英雄がたくさんいるので後からオジマンやガウェインも候補で上がりました。
Fateはどうしてもこういった仄暗い話が浮かびがちになってしまいますね……。世界観自体が明るいものではないので仕方のないことなのかなとも思いますが……。読む時は死ネタが苦手なのですが、書く方は割となんでも書きます。


【dance offあとがき】
タイトルの「dance off」はアメリカの俗語で「死刑によって死ぬこと」という意味なんだそうです。その単語を知った瞬間に反射で浮かんで書き切った話です。これはサンソン先生以外に候補というか、適任がいませんでした。
単語を知って勝手に手が動くのは前回の落暉と同じ現象です…笑
話を書くにあたってフランスの処刑の歴史、ギロチンの経緯、仕組み、死刑執行時の場所や状況などを色々調べました。もちろんシャルル=アンリ・サンソン本人も調べたのですが、彼はやはり人格者だったようで一言で言うならいい人でした。なので文で彼の人生を読んだだけですが、それだけでなんだかとても悲しくなりました。また、元となったシャルル=アンリ・サンソン本人の足掻きや生涯をとして求め続けた死刑制度の廃止に対する訴え、ギロチンを依頼した経緯も夢主から見たサンソン先生の行動として書いてみました。
でも、ただ死刑されるだけだと書いていても辛いのでお医者さんとしてのサンソン先生も載せたくてちょっとだけ描写を入れてみたり。史実の本人は医者としても確かな腕を持っていたらしく……風邪ひいたら看病してほしいです笑
この話はぜひ、宮野真守さんのRINNEという曲を聞きながら読んでほしいです。中の人繋がりで…。小説のイメージソングとして起用したわけではないですが、単純に書きながら聞いていたので。輪廻転生、生まれ変わりを歌った曲です。
あとはXAIさんのlive and dieとかも。live and dieは劇場公開されたアニゴジ最終章の主題歌なのですが、アニゴジの主人公は声が宮野さんなのと、この曲の重々しくて荘厳な感じが話の切なさにピッタリだな、と…。これも作業用BGMとして聞いていたので親和性がある気がします。
切ない話が続いてしまったので明るい話が書きたいですね…。
どうでもいい話ですが、わたしはアキレウス、アーサーに次いでサンソン先生推しなのでdance offは特に力を入れて書きました!サンソン先生大好き!


【陽射しの嫌敵あとがき】
多くのマスターがトラウマを植え付けられたであろう6章キャメロットの太陽の騎士戦を元に書いたお話です。
ギフト怖い!!ああ!チャージ溜まった!またガラティーンが来る!!という感じ。
でもキャメは個人的に円卓戦よりもハサン×3戦で何回も即死させられて手こずりました。
この話はタイトルから浮かんだというよりガウェイン戦を思い出したら勝手に出来上がった感じです。なのでタイトルはお題サイトさんからお借りしました。今回のテーマが「トラウマ」なのでもうタイトルはそのままトラウマにしようかと思いましたがパッとしなかったのでやめました(笑)
余談ですがわたしの大好きなゲームに「クロムガウェイン」という名の敵が出てくるのですが、こいつがもう強くて…体力はあまりないのですがとにかく足が早くて攻撃力がハンパないんです。
で、そう言えばあのキャラの名前もガウェインってつくな…となって調べたら名前の由来は元素のクロム(Cr)と忠義の騎士ガウェイン卿からだそうで……慣れればすぐに倒せるようになるのですがルーキーにはキツイ…。やはりガウェインと名のつく者はどこの界隈でも強いんですよねきっと…。
そんな彼ですが、キャメでトラウマを植え付けられたマスターの皆さんがどうかガウェくんを好きになってくれますようにと思いながらこの話を書きました。


【ヒューマンエラーあとがき】
今回のおはなしはキングゥの一人称視点小説です。堅苦しい言葉や表現を使わず、キングゥになりきった気分で書けたので楽しかったです。書き終わった後、自分、もしや前世はキングゥだったんだじゃ…?となるくらい感情移入していました。 
タイトルの「ヒューマンエラー」とは人為的過誤のことで、機械やシステム事故の原因が人間のミスに起因するもののことを指す言葉なのだそうです。規定としては「意図しない結果を生じる人間の行為」と定められているようで、こんなの夢主のせいで恋を知ったキングゥしかいない!となって話のネタが秒で浮かび、キャラもキングゥ固定になりました。エルキドゥと悩んだのですが、エルキドゥは性別がない上に性自認もよくわからない状態だったので、性自認が「男性」であるとはっきりしているキングゥで書きました。
作中、キングゥの夢主に対する人称が「君」「彼女」「こいつ」とバラけているのはキングゥの感情が迷子になっていることを表現したかったためです。
このおはなしのテーマはこういう機械人形的なキャラにありがちな王道ネタですが、楽しかったです、本当に。また書きたい。
キャラ目線の話は書いていて楽しいですね!落暉の時にも思ったのですが。
わたしは新しく言葉を知った時にスマホに言葉の意味と一緒にメモを残しておくタイプなのですが、別の小説を書いている最中表現に困ってその語彙帳を見返していたらヒューマンエラーといういかにもタイトルに使えそうな言葉を発掘したことによる言葉から小説を編み上げるという落暉、dance offに次ぐ連想ゲーム的な書き方をしたおはなしです。


【潔白の弓を引いて あとがき】
今回のお話はロストヴァージンにおける葛藤です。露骨ないやらしさがなく、かつ程よく色気のあるキャラで官能小説を書きたくて、似合いそうな「洗練された色気」を持つキャラって誰だろうと考えた時にわたしの中ではアルジュナかなと思い当たったので、アルジュナにしました。
候補にはカルナ、エミヤ、ジークフリート、トリスタン、蘭陵王が挙がりました。
その中でもアルジュナにした理由は上記以外にアルジュナは性格上「初めて」や「唯一」にこだわるキャラクターだと思っているのでこの話のテーマにもぴったりだなと思い、最終的に彼を選抜しました。
アルジュナは初めての相手にはすごく丁寧に対応してくれそうなのですが尺の関係でだいぶ描写はカットしてしまったので、今度は夢主サイドの心情描写を盛りに盛り込んだ続編を書きたいと思っています。そこでは今作以上に丁寧に行為をするアルジュナを書きたい。
タイトルはどうしても思い浮かばなかったのでお題サイトさんからお借りしました。弓はアルジュナのこと、潔白というのはアルジュナが作中で夢主と初めてを過ごすことに対する若干の罪悪感を感じているので、そんなこと感じなくていい、夢主は幸せだというわたしのメタな願いを込めてわかりやすいこのタイトルをお借りしました。
視点は夢主、三人称、アルジュナの順に流れています。ペディキュア以来の三人称視点でした。
一晩寝かせて文章的に説明が足りないところを補足していたら5000字近くなってしまいました。やはりベッドシーンがあるとどうカットしても長くなってしまいます…。
なぜ突然年齢指定の話を書き始めたかと言うと実は近々連載を始めようと思っておりまして。その話の内容的に一部年齢指定の内容がもしかしたら盛り込まれてくるかも、ということで練習を兼ねて書きました。なので描写はだいぶ薄いです。
その連載自体は既にお相手キャラの選抜とテーマ、話のプロットは完成しています。
内容はオリジナルの連載です。王道ものの予定ですが、今まで原作沿い長編を書いたことはあれど完全オリジナルは初の試みなのでちょっと緊張します。


【最果ての体温 あとがき】
このお話は章が終わるたびにある避けられないサーヴァントとのお別れシーン+あのBGM(絆)のせいで毎度半泣きにさせられるわたしの心を書いたのである意味自己投影です。笑
なので皆様も読むときは絆を流しながら読んでください…笑
誰で書いたら似合うかな、と考えた時にたくさんのサーヴァントが候補に上がってきたのですが、とにかくピアスのシーンを入れたかったのでピアス、もしくは何かしらの装飾品を付けているキャラに絞られました。
最終的に槍ニキになった理由はあのキャラが男前だからです。文中では夢主がひどく泣いているので、そんな夢主を包み込めるような心の余裕を持っているというか、度量の深さというか…一緒にめそめそしないで別れを別れと割り切れる。だけど本当は辛い。顔には出さないけど。みたいなキャラでないとひたすら2人がエンエンと泣き言を言うだけのお話になってしまうと思ったからです。泣く夢主と気丈なお相手キャラという足して二で割るとちょうどいいみたいな塩梅ってやつです。
比較的王道ネタなのでネタ被りしてる可能性があるかもしれませんが、やっぱり王道ネタは書いていて楽しいです。
ピアスは左が男性、右が女性を表していると聞いたことがあります。ので夢主の耳につける時は右にしたのですが、右耳のピアスというのは同時に「守られる人」という意味があった気がします。逆に左耳は「守る人」の意であるので、男女でつけるときは男性は左、女性は右がいいそうなので、そのような描写にしました。
タイトルはお題サイトさんからお借りしました。「最果て」は特異点の修正、つまり物語の最後を意味し、体温はそのままの意味です。話を書いている最中にこのお題を見つけて「最果て」の部分でその物語の最後をなぞらえることが出来そうだな…となり、そのあとの言葉が「体温」と続いていたので、じゃあ抱きしめる描写でも入れようかとなり、こうなりました。語感が良くて好きです。
基本こんな感じで話を先に決めてそこから似合うキャラを選抜していくタイプの書き手なのですが、キャラを先に決めて書いてみたいなと思うこともあります。特にあんまり見かけたことのないキャラは書いてみたいなと言う欲だけはあります。アーラシュ、ベディ、ラーマ、ジークフリート、ジキハイあたり。あとはクリプターとかマスター陣とかですね。あまり見かけたことがないだけあってだいぶ難易度が高くなると思いますし、そもそもネタがないので書けないのですが……。いつか書けたらいいなあ……。
キングゥもそのあまり見かけないキャラで書いてみたいなと言う欲が多少なりとも入った結果でもあります。


【鮮やかに輝く あとがき】
この話はTwitterに載せたFGOWを題材としたお話です。当初は優雅にワルツを踊ってもらう予定でしたが、ダンスと言えば「お手をどうぞ」に準じた台詞を言わせたいなと思ってそこから派生し手を差し出す時に特徴のあるキャラとして、ベディにしました。とは言えやはり書き出しはワルツを踊らせる予定でしたのでキャラ候補はほぼ円卓のみでした。最終的にアーサーにするかベディにするかで迷いましたが先述の理由でベディになり、ベディから連想されるものとしてこういった内容になって結果一切踊っていないお話になりました。笑
ワルツはcv.マモ鯖なら全員似合うと思います。ハイドは若干怪しいけどマモちゃんの声が上品だから上品なイメージが強いワルツには似合うはず。円卓の他にジキルとサンソン先生も候補に挙がっていたくらいなので。サンソン先生とかワルツ上手そうですよね。


【リカレント あとがき】
この話はペディキュアの続編です。
当サイトではまさかの3つ目のカルナさんです。個人的にはカルナさんが1番書きやすいですね。
タイトルのリカレントとは繰り返すという意味です。なぜこのタイトルにしたかと言うと、ワンライで書いた話で「夏になったらカルナとどこかへ出かけたい」と言った夢主の言葉から繋ごうと書いた話が構成上「また一緒に何かしたい」というシメになり、終わりをペディキュアに似せた結果この2人は季節が変わってもまた同じことを繰り返すのだろうな、となったためです。
実際の聖杯戦争はきっとこんな長くないでしょう。でもここはあくまで二次創作の世界なので、こんな風にのんびりした時空があってもいいんじゃないかなと思っています。
どうしても夏が終わる前に書きたくて必死になって書きました。9月に入ってしまうと若干夏とは言い切れなくなってしまう気がして……。ギリギリでしたがなんとか更新できました。
春に立てたフラグ(夏になったらカルナと出かける)を回収したのにまたフラグを立ててしまった……。この続きを書くかどうかはわかりません笑
情景描写が大好きなので、たくさん書けて楽しかったです。夏は視覚的にも聴覚的にも外には情報が溢れていて、それを掴んで文にするのはとてもワクワクします。
タイトルはリカレントとリフレインで迷いましたが、後者は音楽用語であることと、どなたも恐らくリフレインと言われるとなんとなく聞き覚えのある響きだろうなと思ったので、あまり聞かないリカレントの方にしました。


【連累 あとがき】
タイトルの連累とは他人の罪に関わって共に罰せられることを指す言葉で、簡単に言うならば共犯という意味です。ギル様の言いつけを守らずに共に寝る2人は共犯者だなと思い、このタイトルにしました。ただ、タイトルを共犯にしなかったのは巌窟王みたいになってしまうからです笑
ギル様がエルキドゥのことを貴様とか雑種と呼ばずに「お前」と呼ぶのが特別感あっていいですよね。エルキドゥだけがギルって呼べるのも仲良しだなあってほっこりします。その2人の特別感も出したくて、夢主にはかの王のことを『ギルガメッシュ』としっかりフルネーム(?)で呼ばせました。
前にキングゥを書きながらどれだけエルキドゥとの違いを出せるかを模索しながら書いていたのですが、今回は逆で、どれだけキングゥとの違いを出せるかに焦点を当てて書きました。
また、キングゥと違ってエルキドゥには明確な性別と性自認がないので文中でエルキドゥを指す時には彼/彼女の三人称は使わないようにしました。実際の文章内には「彼」という言葉が出てきますが、それはギル様を指してのことなので、よかったらまたそういったこだわりにも着目して読み返していただけると嬉しいです。
「頬にキス」と「一緒に眠る」くらいならば男女どちらでもあり得るかなと思って入れてみました。そこに夢主、エルキドゥ共に恋愛感情があるかどうかは読み手の皆様の解釈にお任せします。


【άστρο あとがき】
タイトルはギリシャ語で「星」という意味です。
イロアスの続編だし流れ星のような人だ、みたいな内容なので、やはりギリシャ語の星関連の言葉にしようと思って調べて、これいいじゃん!となったものはほぼ全部アキレウスの宝具の名前として先手を打たれていました……。
例えば流れ星はギリシャ語で「ディアトレコーン」でそれあの槍の名前!となり、彗星もよくない?となったら「コメーテース」でアキレウスの常時発動の宝具、というか足の伝説の名前だったので、タイトル付けで結構悩みました。
宝具を打った後のアキレウスと夢主がどうなったかは読み手の皆様の解釈にお任せします。
アキレウスの宝具の描写をするためにApocryphaを見返したりゲームを画面録画して見たりして書いたのですが、本当にあの宝具演出格好良すぎてずるいですよね…
このお話は最終決戦的なテーマのお話なのでぜひGRAND BATTLEのBGMを流しながら読んでみてください。あのBGMが合うように書いたので…笑
お話自体は別に聖杯戦争という設定ではないので、モロ真明を出していますが、やっぱり聖杯戦争で普段はライダーとクラス名で呼んでいるけど宝具解放の時だけアキレウス!って真名で呼ばせるのが萌えるので、代わりにカルナさんでやってもらいました。(落暉参照)
マスターが真名を呼んで、それを聞いた敵が「は!?!?え!?アキレウス!?!?あのアキレウス!?!?」ってなってる間に目の前に迫ったアキレウスが「そうだよ。俺はアキレウスだ。捕まえられるもんなら捕まえてみろよ。この足について来られるならなァッ!」って煽り笑いするところが見たい。わたしはやっぱりアキレウスが好きだー!
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