「よおお前ら」
ついに、
ついに帰ってきてしまった
俺たち二人の恐れていたものが
それは、髪の長い大柄な男だった
その男に、二人の男子は気分を重くし
1人の少女は笑顔で男の横に駆け寄った
『冴島さん!お久しぶりです!』
「ああ、名前。元気にしとったか?」
『はい!もちろん!』
「(名前呼びッ!)」
「(距離近いッ!)」
なんとも幸せそうな雰囲気の二人に
夢見る男子たちの気分は赤点滅状態になった
その後、二人の男子の心をズタボロにする事態が待っていた
お手洗い行ってくるね!と言いながら部屋をあとにした彼女
その天使のような笑みと引き換えに、ゴツい男が近寄ってきた
「さあ二人共。何があったか詳しく説明せえや」
彼は笑えない笑顔で彼らをどん底に落とした
(やっぱり俺たち報われない!)