ほんと、秋山さんが来てからいいこと無し
いいとこは全部秋山さんが持って行っちゃうし
紅茶をわざとらしく、且つ、わからないようにかけてくる
(まあそのおかげで名前さんに心配して貰えましたけどね!)

「てかさ、休日って名前ちゃんは何してんの?」
『もちろん!ここに来てお茶してます!』
「は?」

秋山さん!なんで俺の方見るんですかー!
か、顔が!お顔が笑ってませんよー!!

「てことは、俺が集金で忙しい時も名前ちゃんと城戸ちゃんは仲良くしてるのかあ〜…」

ちょっとアンタ!なにそれわざとらしすぎでしょ!

「汚らわしいッ!名前さんにベタベタ甘えたりしないでください!」
『城戸ちゃんどうしよー!秋山さんのダラダラ菌がくっついちゃうよー!』

秋山さんの舌打ちが聞こえたような聞こえないような

『でもこの間はびっくりしちゃった!』
「え?」
「この間…って?」
『ほらあれ!城戸ちゃんと私が二人でお茶飲んでるときだよ!』

彼女は俺がうっかり二人きりの際に好きだとほのめかしながら言った事を
この悪魔、秋山さんに言うつもりでいたのであった
でも名前さんだから止めやしない。彼女は自由なのだ。

『なんかね、城戸ちゃんが

"名前さんって、一緒にいると、スッゲエ癒されます"

…って言ってくれたの!』


ああああああああ…!
恥ずかしすぎるよ名前さん!!
しかし彼女が一字一句間違えて覚えていなかったことに歓喜した
もう秋山さんの恐ろしい顔なんて目にも入らないぜ!

『あのときは嬉しかったな〜』

そう笑っていう彼女に
俺と秋山さんの顔がさらにニヤけた
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