「初心者様一名、上級者様一名ごあんなーい♪」
『えへへー』
「いい気になるなよ名前。っていうか俺は初心者じゃねえ!」
エリアに着き、ハセヲは怒鳴った
「わかってるよ〜"死の恐怖"でしょ〜」
「そういうロールなんだよね」
『僕からは何も言えないよハセヲw』
「笑いながらいうな」

「であっ!!」
ハセヲ、ガスパー、シラバス、そして名前はただ今絶賛戦闘中
でも名前はあまり手を出さずに、後で回復係
名前は回復系はあまり得意ではないが
名前が攻撃してしまうと一発で終わってしまうのだ
「ふう…名前、回復ありがとう」
『この位当たり前だよー』

『よしハセヲ、宝箱だ』
「いいのか?」
『僕はいいけど、ガスパーとシラバスは?』
「いいよ〜」
「ハセヲ、開けなよ」
シラバスとガスパーは優しく微笑んだ
ハセヲが宝箱を開けた瞬間…
「久しぶりだね〜 ハセヲくん♪」
『ボルドーか…』
四人の後ろに立ったPKたち。するとシラバスが咄嗟に叫んだ
「こいつら…"ケストレル"だ!!」
「え?なんなの?この人たち!?」
『PKだよ。聞いたことあるでしょ?』
名前はボルドーたちを睨みつける
「あれ〜?本当に"死の恐怖"サマ?w」
「チッ…」
「それにあんた」
ボルドーは名前を睨みつける
「あんたは一目で分かったよ…"狂った女神"サン」
『………』
ボルドーは名前をギロリと睨んで目を離さない
「え…"狂った女神"…?」
「名前…どこかで聞いたことがあると思ったら…!!」
シラバス、ガスパー、それにハセヲまで驚いた顔をしている
「この間はよくやってくれたわね…」
『…あんたたちクズみたいなPKなんて倒す価値もなかったわね』
名前の言葉にボルドーは血管を浮かせる
「ずいぶん高いクチでいいやがって…今は武器も装備しないのかい?」
『あんたたちは所詮カス。敵じゃないってこと』
「うるせエ!!あの時からレベルだって上がってんだよ!!今じゃあんたに勝てるよ!!」
『弱いやつがぶってんじゃねえよ
僕はお前らみたいななり上がりのPKが大嫌いなのよ』
名前の目には本物の憎しみがこもっていた
「とりあえず二人とも――
  ズタズタに愛してあげる!!」
ボルドーが叫ぶ
「と、とりあえず…乱暴なことはやめ……!!!」
ガスパーが喋りかけた瞬間、ボルドーがガズパーを攻撃した
ボルドーがハセヲに近づいた瞬間、ハセヲは蹲った
『ハセヲ!?まさか……』
「怖いのかあ?たまんないねえ!!」
名前はハセヲとスラバスの前に立つ
「あんたとは後でだ…まず他のやつらからPKしてやるよ…!!」
『っ…させない…!!』

「待ちなさい」

「!?」
絶体絶命のピンチだったとき、後の方で声がした
その声の正体…
「ずいぶんと、楽しそうね」


「なんだお前、一緒にPKされたいのか?」
『え…嘘…』
「名前?どうした?」
名前はその人物が現れてから様子がおかしい
目は桃色のツインテールのPCだけをロックオンしている
「いいのかしら?あなたたちの嫌いなギルドがここに向かってきてるかもしれないのに」
「"月の樹"か…てめえ、通報しやがったな!?」
ボルドーは聞き覚えのあるギルド名を口に出す
「あいつらと揉めると面倒だ…」
ボルドーたちはブツブツいってからこちらを見た
「おい"狂った女神"!!次会ったら、速効PKしてやる!!」
『さあ?PKされるのはどっちかしら』
「……チッ」
ボルドーたちは桃色ツインテールの後ろを駆け抜けていった
prev next
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -