僕とキミとあの子


僕はあの子を一番理解してる。
あの子の全てを知っている。

困ると頬をかく癖とか寝間着はパジャマ派だとかパンツはブリーフ派だとかオナニーは週に一回とか。

僕が知らないことなんてない。
だって恋人同士だから。

僕は今日もあの子へ恒例の電話をかけた。

「、もしもし」

おどおど出る声がたまらない。
僕だって分かってるから緊張してるんだ。なんて可愛い。

「あの、い、いい加減にしてくださいっ」
「はあはあ、可愛いねはあはあ」
「もっ、やめてください、」
「はあはあ、何怖がってるの」

震えた声もたまらない。
喉仏にちゅってしてやりたい。

「、あっ、ちょっ、」

いきなりあの子が電話口でガタガタ音を立てる。
どうしたの。何があったの。
変われよって誰かの声が聞こえた。

「あーもしもしストーカーさん?」

誰この声。ストーカーって誰。

「こいつ本気で嫌がってるんで、もう手紙とか変な液体とかあんたの写真とか送ってくんなよ。」

やめなよ、てあの子の声がする。

「ばか、お前がしっかり言わねえから調子こくんだぞ」

諭すような言い方。
何。もしかしてキミ、

「こいつ俺の恋人だから。これ以上気持ち悪いことしたら、まぢ警察行くからな」

覚悟しろよってドスの効いた声。
何か言ようと口を開いたら電話が切れた。

僕たち恋人同士だったのに。
キミがあの子の恋人? おかしいな。

ねえ、キミは誰?





「っあ!、ひっ、やめろっ、クソっんっ、変態がっああん、」
「はあはあ変態? 男にぱんぱん犯されてあんあんヨがってるキミのこと?」
「くっ、あっなんで、俺っ、ああぁっ、くうっ」
「だってあの子僕の恋人なのに。キミがあの子誘惑して僕と引き離そうとするから」

だからキミ。
キミがいなければあの子は僕のもの。

「お、っ俺は、っ恋人じゃっあああんっ、あっいひっ」
「恋人なんでしょ、恋人って言ったもんね。もう別れたとかいう嘘なら聞かないよ。さっきまであの子といたもんね。仲良くご飯食べてたもんね」
「ちっ、ちあああっ、俺はっ、ただのっんっ、友達っあひゃああっ」

嘘はいらない。
キミのせい。キミのせい。

「はあ、だからキミを犯してるの」

何その目付き。睨んでるの?
あれ、なんだかキミが可愛くみえてきた。
心の底から沸き上がる加虐心。
その強がった態度どうしてあげよう。

「あっあっひっ、っやめ、」
「キミ親いないでしょ。就職もしてない。社会のゴミ。あの子に食わせてもらって、クズが」
「あひゃああっ、ちがっあっあっ、働いて、あんっ、る」
「フリーターが威張るな。そんなやつにあの子は渡せないよ」
「だ、っだから、あひんっ、あんあんあっあっとっ、友達っだっ」

うるさい。

「はあはあ、いいこと考えた。ねえもしキミが消えても誰も心配しないよね?」
「ああぁっ、す、んっ、する、ツレがっあんあん、」
「じゃあそのツレとやらにこの写真送っておくね。ほーら、アナルが僕の肉棒咥え込んで、びんびんに勃ってるキミのちんこ。そのツレとやら絶対引くよね。ほらもうそれで心配する人いないから安心だね」

アナルがきゅってした。

「あっあっあっふざけっあひっあああんっん、教えねえ、っからな」

また僕を睨んで。
いつこの目が光を失うか楽しみ。

「友達なんて探せるよ。キミの周り探るなんて本当簡単」
「あっあっあっ、く、まぢっ変態がっあ、ああ、あひゃああっ」
「分かってる? キミの言う変態とやらにキミは飼われるんだよ。幸せだね」
「んっけっ、けい、っさっああぁっあっあっ」
「キミだって人の恋人奪ったんだから同罪だよ」

だからね、キミはここに飼われるの。その目から光をなくしてあげる。
ああでも僕も浮気になっちゃうかな。
いや、これはペットだからいいんだ。
大丈夫。
新しいペットを飼いましたとあの子に手紙を書こう。

「はあっも、いいかげ、んに!」
「ああごめんねイキたいよね。僕もイきそうだし扱いてあげる」

シコシコぱんばちゅずちゅっぱん!

「あ、あ、あは、っいくいく、クソっ触んっなああぁっ、出る出る出るっ」
「キミが悪いんだよ、キミが。僕の大事なあの子に、」

手を出したんだから。

「あっ、あふぁああぁっ、いっいくうぅうっ」

さあて、キミをいじめながらでもあの子に手紙を書こうかな。





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