魔法戦士☆アメシスト
俺の名前は紫水(しみず)晶(あきら)。
17歳の平凡かつ平凡な高校生。
運動も勉強も人並みで趣味もない、そんな俺だけど実は凄い秘密がある。
それは、俺が魔法戦士アメシストってこと。
魔法戦士っていうのは、街を脅かす得体の知れない敵と戦い街や住民を守る、ずばり正義の味方。
今日も相棒のネズミみたいな使い魔と一緒に敵をやっつけるぜ!
22時を過ぎて、やっと静かになりだした街。
自分の部屋で真面目に宿題をこなしていると、不穏な気配を感じ取った手のひらサイズの相棒のワンがチューチューと鳴き出した。
「敵の気配だっチュー」
「…どこ?」
「近づいてるっチュー。早く変身しろっチュー」
俺は急いで変身するための呪文を唱える。
これは腕をクロスさせてポーズをとりながら大声で言わなきゃならないから、かなり恥ずかしい。
「チェーンジ☆アメシスト!!」
瞬く光と共に、部屋着が綺麗な紫色の衣装に、アメシストのネックレスがほどけ杖へと変わった。杖の先には大きなアメシストが輝いている。
「この全身タイツみたいな服だけはほんと慣れないわ…」
「文句言ってると1人前になれないっチュー。さあ行くっチュー」
ワンは俺の肩にぴょんと乗り、窓の向こうを1pほどの指で差す。
「…ここ、2階なんだけど」
「魔法戦士なんだから何とかなるっチュー」
「う…わああぁーー!」
小さいくせに馬鹿力のワンに背中を蹴られ、俺は窓から落ちた。
「フライ☆アメシストって杖かざして言えば飛べるのにっチュー」
「初耳だわ!!」
飄々と呆れたように話すワンに俺は嘆く。
この全身タイツの衣装は薄地だけど身体の保護機能が高くて、2階くらいなら落ちても大丈夫だ。痛いけど。
「…っ敵がきたぞ!……チュー」
「いま明らかに語尾つけ足したよな!?」
ここは住宅地。
被害が出ないよう、俺は慌てて空き地に向かって走る。
「っ、はあっはあっ…よし、ここなら…」
一キロほど全力で走った。
息切れで苦しいけどここは格好よく決めて、
「出てこい!!」
「晶!上だっチュー」
「…え、?」
慌てて上を見上げれば、視界を覆い尽くす程の量の触手が、一直線に俺に向かってきた。
「っ…うわあぁっ!つ、杖返せよ!」
触手は一瞬の隙をつき俺の手から杖を奪った。
杖がなければどうしようもない棒立ちの俺に、ゆっくりとねっとりと触手が何本も巻き付き、身動きがとれなくなった。
「杖奪われるとか魔法戦士失格だなっチュー!」
ワンは触手に床に押しつけられながらも威勢良く俺に説教する。
「ワンどうすればいいっ? 動けねえ!」
「とりあえず敵を刺激するなっチュー。じっとしてろ。どうやらこいつお前に興味があるようだしな…チュー」
確かに街や人を攻撃しない。魔法戦士が目的なんだろうか。
「でも…殺されないか?」
「…チューチューチュー」
「はあ!何その誤魔化し方!いや、俺死にたくないし!助けてよ!」
テンパった俺は、刺激するなという忠告も忘れて必死にもがいた。
それに反応してか触手が突然高熱を持つ。
「あっ…!つ!…うわっ服が、溶けて、るっ!」
触手の下になっている衣装の部分が蒸気を上げながら溶けていく。
それは胸、腹部、下半身に及び、部分的に裸体が露になっていく。
「ひいっ、」
皮膚が溶ける恐怖に引きつった悲鳴を上げると、触手の熱が治まった。
安堵したのも束の間、触手は全身を探るようにずるずると這い回りだした。
「…あっ、くすぐって…っんん!」
触手は何を思ったか、俺の剥き出しの乳首に絡み付く。
細い触手が根本に巻き付き、突起した先端に吸い付いた。
「ん、あぁっ!や…きもちわりっ…い、やあぁ…っ!」
ちくっとした痛みと共に、何かを乳首から流し込まれている感覚に俺は泣き出す。
「晶!くそ、離せっチュー!」
俺を助けようと暴れるワンを押さえていた触手が、ワンを蹴るように弾き飛ばす。
弧を描いて遠くに落ちたワンの反応はない。
「わ、ワン!返事しろよ!…あ、やめっ、んんんっ!」
暴れれば暴れるほど触手は全身をきつく締め上げる。
頼りのワンがいなくなり絶望的な状況に、俺は半ば諦めて身を触手に任す。
それを察したのか触手は行動を再開する。
乳首を弾き、吸い上げ、俺にとっては痛みでしかない行為をただ繰り返した。
「んっ、なんか…熱い…?」
異変に気付いたのは少し経ってからだった。
身体が中からカァっと熱くなってきた。
顔も火照り、頭が逆上せたようにぽーっとする。
何よりも、俺の下半身が痛いほどに反り返ってしまっていた。
「な…に、これ…んだよっ、身体おかしい…っ!」
少しの刺激だけでずんっと重い快感が全身に走る。
さっき乳首に注入されたものの効果か、快感を紛らわそうと必死に首を振る。
「ああぁあぁっ!やっ…さっきまで何ともなかったのに…そこ、やめ…っんんんぅっ」
ひたすら弄られていた乳首も下半身と同じようにぷっくりと勃起し、弾かれただけで全身が跳ね上がる。
「ひいっ!やめろっ…やめっ、ああぁっ!」
びくびくと派手に反応する俺に遠慮なく乳首を責める触手。
逃げたくとも、触手の拘束は一向に緩まない。
「んああぁっ!ああぁ!も…そこ、やめっ!」
終わりの見えない責め苦に涙が溢れる。
こんな気持ちよさ味わったことない。
「っああぁ!やっ、そこっさわっちゃ…だめぇええええぇっ…!!」
別の触手がそそりたっている俺のちんこにぬるっと巻きついた。
その刺激だけでまたびくっと仰け反る。
触手は興味深そうに亀頭をつつき、人間が舐めるように亀頭を擦りだした。
「ああ…ああぁあっあぁぁ!だめだめっ…で、でちゃっ…あああ゛あぁああっぁんっ!」
俺は我慢することもできずに呆気なくイった。
それでも触手は亀頭を擦るのをやめなかった。
「ひいぃっ!やめっ!イったばっか…ひぐぅ!おかしくっ…なるぅ!あっあっあっ…な、なにかくるっよぉ…だめっあっ、ああぁああぁっ」
逃げ出したいくらいの感覚に襲われる。
必死にもがくけど拘束は緩まず、その感覚は無理やり頂点に達せられた。
「いやっ…!っんあ゛ああぁああぁああ…っ!!」
勢いよく陰茎から尿のようのようなものが吹き出した。
触手はそれを飲むように吸いとる。
「はあっはあ…っも、やめろ…っう、」
魔法戦士と言えど魔法が使えなきゃただの高校生。
未知の快感を与えられ、泣きじゃくっている俺の体力は底を尽きた。
「ワン…ワン…」
俺は相棒の名前をか細く呟く。
とにかくワンの憎たらしい声が聞きたかった。
『…あ、きら』
「ワンっ? 無事なのかよっ」
遠くに見える姿は動かないけど、頭に直接声が聞こえてきた。
それはか細くて弱々しい。
『…晶なだけに諦めろ……チュー』
「くたばれ!」
くだらないこと言えるほど元気だってことだと勝手に受けとって俺は少し安心する。
「なんとかして逃げないと…」
ワンが無事だと分かり気力を取り戻したけど方法が思い付かない。
試しに顔の周りをうようよしてる触手に思い切りがぶりと噛みついてみた。
「キイーーーーーーー!」
「んふっ、ひいたは?」
超音波のような悲鳴を上げる触手。
俺はその時効果を確信したけど、
「…んぎっ!ひゃあ゛あぁああぁぁっ…!」
全く解されていないアナルに太い触手が無理やり入り込んできた。
どうやら怒らせてしまったようだ。
「んひっやめっ、いたっい…気持ちいっ…ああああぁっ!んうぅっ!」
注入されたもののせいか痛みが快感に変わる。
「あああ!ひぃっ!やめっ…あぁあっはげしっ…あああぁ…ぁんっ!」
触手がアナルに入りきると高速でピストンを始める。
加減を知らない動きに全身が大きく揺れる。
「…あぁんっ!んうう!…んっあっあっ、そこっなに…いやっ…ああ゛あぁあんうっ!」
ある一点を掠めたとき脳天で光が弾けた。
大きく跳ねた俺の身体を分かってか、触手は奥をがむしゃらに突くのを止めて、そこばかりを狙いだした。
「ひぃいいいっ…!ゆ、ゆるしっ…て!んごっ!お、お゛おおぉっ!んああぁあ…!っあっあっあぁっん!」
ものすごい感覚に恐怖し涙がぼろぼろと溢れる。
潮を吹くのとはまた違った壁が壊れていくのを感じた。
「いあ゛ぁあ…っ!?やっ…やっやらああぁっ!!それっやめてええぇっ!あ゛あぁあ!ひいっ!んごぉ!っああ!」
触手の先端がアナルのそれに吸い付いた。
それで完全にイカれた俺は、ひたすら与えられる苦痛な快感に叫ぶしかなかった。
「だすげで…っ!ああ゛あ゛ぁっああぁ!ふっぅうううっらめえっああんっあっあっあっあああっ…!もっ…気持ちいっ、なんかっ…んぐうっあああっ…きちゃっ…!」
精子はもう何度出たか分からない。
強烈な快感に今は半分萎えている。
それとは別に何かが奥底からつき上がってくる。
その何かが怖くてじたばたと無我夢中に暴れる俺のことはお構い無く触手は手を緩めることはない。
「あっあっあぁっ…あっあっ…だめだめっいやっだっ…!くる、くるっ…ん、んっ、ああ゛ぁああ゛あぁあ゛あぁああ!!」
電流のように快感が全身を駆け巡った。
脚の先まで力で突っ張り、白目を剥きかけ痙攣しながら射精せずに盛大にイった。
そして俺は意識を失った。
「……あ…ら…、晶!」
「…ん?」
「敵が現れたっチュー!寝てる場合じゃないっチュー!」
目が覚めるとそこは自分の部屋だった。
ワンが往復ビンタで俺を起こしていた。
「え…あ、あの触手はっ!?」
「何言ってるっチュー? まだ寝ぼけてるのか? 早く起きて変身するっチュー!」
ワンは呆れたように怒る。
なんだ、夢だったのか。
妙にリアルだったけど…よかった。
「…よーっし、んじゃいきますか!」
安心した俺は勢いよく起き上がる。
ワンがそこでにやっとしたのに俺は気付かなかった。
「チェーンジ☆アメシスト!」
今日も魔法戦士の俺が街の平和を守るぜ!
「チュー。今回はどんな怪物で陵辱してやろうかなっチュー」
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