遊戯王 | ナノ



「綺麗だ」

そう言ってカイトは私の頬を撫でた。
暖かい手が私に温度を分け与える。
続いてカイトの吐息が私の首にかかった。
くすぐるような熱い呼吸音が継続的に首筋にかかる。
一通り首筋を舌で舐め回したカイトは、鎖骨辺りにきつく吸いついた。
カイトに邪魔されて見えないがきっと赤い印がついていることだろう。

「はぁ…っ…名無し…!あ…名無し…っうぁ…」

あちらこちらでぴりっと痛みが走る。
こんなに印をつけて、カイトは私をどうしたいのだろうか。
この必要以上の行為に訝しんだ私は以前カイトにそう尋ねたことがあった。
彼は恍惚とした表情で私を見つめた。
所有印だ。彼はそう言う。俺から離れられない証だと彼は言う。
私はカイトから離れないって数え切れない程言ったのに、カイトはそれでも私に不安を感じるらしい。
本当に愚かな人だ。
私も貴方に盲目的だということに最後まで気付かなかったのね。

「ふ…あっ…名無し…うっ…はぁ…あぁっ…んぁ、愛してる……」

彼の行為が段々と激しさを増してきた。
こんなに冷たい私を犯すのがそんなに楽しいのかしらね。



もう私は死んでいるのよ
(首に残った赤黒い手形)
(そこにしとしとと涙が零れ落ちていく)






ゼアルは天城兄弟が好きです
あとキャッシー可愛くてたまらない
(12/03/31)



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