どこかぎこちなく口付け。
今までこういう行為をしたことがないため、これで正しいのかよく分からない。
うっすらと目を開けて目の前の名前さんを見る。
伏せ目がちにしていた#名前さんが私の視線に気付いた。
みるみる赤くなっていく名前さんは身を引いて距離を取ろうとする。
薄く開いた名前さんの口から覗く赤い舌にぞわりと背筋が震えた。
思わず名前さんの肩へと手がのびる。
ぐっと引き寄せてその口内へと舌を忍び込ませる。
くちゅくちゅと水音が溢れて、頭がだんだん痺れていく様な感覚に溺れそうになる。
夢中で名前さんの口内を貪っていると胸元を軽く叩かれた。
「ま、牧野、さん…!苦し…いです…」
「あ…!すいません…」
涙目でそう言いながら呼吸を繰り返す名前さんに罪悪感が胸を占領する。
それなのに名前さんの口元から垂れている唾液までにも欲情した私は名前さんから目を逸らした。
未だに名前さんの肩に置かれている私の手。
欲情と理性が働いてなかなか動かせない。
思い切って私は手に力を込めた。
すると名前さんはすっぽりと私の腕の中に収まる。
ぎゅっと力を込めて抱き締めると、名前さんも遠慮がちに私の背に腕をのばした。
今更になって顔が熱くなってくる。
長く息を吐いて気分を落ち着かせると名前さんから少し離れる。
唾液で濡れている名前さんの口元を服の袖で拭うと名前さんは少し驚いた様で私を見上げてくる。
「そろそろご飯にしましょうか…」
そう私は言った。
ご飯より名前さんが食べたいだなんて口が裂けても言えない。
押し倒すのはまず無理です
結構積極的になってしまった…!
牧野さんなら視線を合わせることにすら赤面だろうなぁ
性欲に溺れる牧野さんもいいと思いますぷまい(^q^)←
(11/06/15)