おだい | ナノ




「慶くん、手繋ぎたい」
「えっ…」

横を見ると僕より少し背の低い名前が僕を見上げている。
名前が僕を見ているというだけで何だか恥ずかしくなってしまい、僕は思わず名前から視線を逸らしてしまった。

「慶くんなんで目逸らすの」
「いや、だって…」

ごにょごにょと口ごもっていると名前がけらけらと笑いだした。

「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」

そう言うやいなや僕の腕に名前の腕が絡みついてきた。
びくりと体が動いたのに名前も気付いたのだろう。
慶くんって本当初だよね。
そう言って名前はまた笑った。きっと僕の顔は真っ赤に違いない。

「ねぇ、手繋ごうよ」

名前の手がぎゅっと僕の学生服の袖を掴んだ。
周りを見回すと下校する生徒がちらほらと見える。
やっぱり気恥ずかしくてまた口ごもっていると、名前の手が僕の手を掴んだ。

「うわあっ…?!」
「そんな声出さなくてもいいじゃない。そんなに私と手を繋ぐのが嫌なの?」
「違うよ…!なんだか、その…恥ずかしくて…」



手を繋ぐのは二人のときだけでお願いしたい
(慶くんの手大きいねー。あったかい)
(名前の手が小さいんだよ)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
学生まきのんhshs(↑ω↑*)
(11/010/01)






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -