同棲したいんです ※ナマエさんはウォルターと幼馴染 ※そして微妙に下ネタ注意 「ふー…いいお風呂だった…!」 わしゃわしゃとタオルで髪の毛を拭きながらバスルームから出ると、私のパンツを手にしたまま微動だにしない金髪ロン毛がいました。ぶち殺すぞこの野郎。 「何してくれてんだウォルターおいこらパンツ返せ」 「いちご柄…お前、その歳でいちご柄って…」 「どんな柄のパンツ穿こうが私の勝手だろうが!」 げしっとウォルターを蹴飛ばして無事パンツを奪取することに成功した私は床で悶えているウォルターを尻目にさっさとパジャマに着替えることにした。 「てゆうか何でウォルターがここにいるの」 「いや、ナマエのパンツをオカズにして抜こうと思」 「死ねよ」 一発鳩尾を殴ってやると何故だかウォルターは恍惚とした表情を浮かべている。 なにこいつ怖い。 「そういえば、合い鍵なんて渡してないのになんで部屋に入ってきてるのよ」 「ピッキングしちゃったテヘペロ」 「管理人さああん警察呼んでええええ!!」 どたどたと玄関に走って行きドアを開けようとしたら、ドアにごっちゃりと鎖やら南京錠やらが引っ掛けられていてしかも『部屋から出るなナマエ。さもないとぶち犯す☆』とまで書いてあった。なぁにこれぇ。 「なんだナマエはそんなに私に抱いて欲しいのか?可愛いなまったk」 「うるせぇ黙れ」 きっと睨むと言葉通りにショボンとなっているウォルター。 うっ…何故だか良心が痛む…。 「とりあえずどうしてこうなったのか教えてくれたまえウォルターくん」 「ナマエと同棲したかったんだ」 「こんな強制的な同棲なんて聞いたことない!」 「これ流行るかもな」 「こんなん流行ったら警察が大忙しだわ」 はあと溜め息を吐いて、私はソファーに座り込んだ。 さも当たり前の様に隣に座ってきたウォルターはするすると私の髪へと指を通し始めた。 そのウォルターの手の動きが妙に心地良い。 そういえばあの施設にいた時もこんな風にされてたっけ。 懐かしい思い出が次々と浮かんでくる。 感傷に浸りながら私はウォルターを見上げた。 「…そんなに私と同棲なんかしたかったの」 ぽつりと呟くと、私の髪を梳きながらウォルターが当り前じゃないかと返してきた。 「ナマエは昔から頑張りすぎるところがあるから、私が側でナマエのことを支えてあげなきゃね」 「ウォルター…」 さっきまでの変態っぷりは何処へ行ってしまったんだろうか。 思わずじーんとしてしまった私はなんだか恥ずかしくなってウォルターから目を逸らした。 「それにナマエの生着替えも見れるしげふぉっ!」 前言撤回する。 「変なことしないなら…いいよ、別に」 「えっ本当に?」 「冷蔵庫の食料切れてるから、あのドアの鎖やら何やらどうにかしてくれないと2人揃って餓死するけどね」 「えっ」 - - - - - - - - - - 変態ウォルターってよくないですか私だけですか (12/03/07) |