「牧野さーん!トリックオアトリート!お菓子くれなきゃ犯しちゃうぞ!」
「はいっ?!ひ、昼間っから何言ってるんですか!しかも文句も違いますし…!」
「細かいこと気にしたらいけませんって。それよりお菓子!下さいな!」
「もう…。このような物しかありませんが良ければどうぞ」
そう言って牧野は可愛らしくラッピングされた袋を名前へと差し出す。
ぱあああと顔が綻ぶ名前を見て牧野も嬉しそうに微笑んだ。
「このクッキーって牧野さんの手作りですか?」
「えぇ、そうですよ。お口に合わなかったらすいません」
「謙遜しなくてもいいのにー。牧野さんの作るお菓子はいつも美味しいですよ?」
「そ、そうですか…?ありがとうございます…」
ふふふーと嬉しそうに鼻歌を歌っている名前。
貰った袋を鞄にしまって名前は牧野へと視線を向ける。
「そういえば、今日の夜って教会でハロウィンの催し物があるんですよね?」
「はい。名前さんも宜しければ来て下さいね」
「もちろん行きますよー。じゃあ夕方辺りから忙しくなるってことですよね」
「そうですね。色々と準備しなくてはいけませんからっ…うわっ?!」
背中を思い切り床に打ちつけられて牧野は思わず顔を顰めた。
向き合って話し合っていたのに、何故か名前が上から見下ろしているこの状況に困惑する牧野。
押し倒されたと理解したと同時に名前に深く口付けられる。
太陽の光がまだ降り注いでいる時間帯に似つかわしくない音が部屋に響く。
散々口内を蹂躙し、ようやく唇を離した名前と牧野の唇を厭らしい唾液の糸が繋ぎ、そしてプツリと離れた。
「名前さ、ん…!お菓子あげたじゃないですか…!」
「貰ったらもう犯さないなんて言ってませんよ」
そう言いながらいつもとは違ってラフな格好をしている牧野の衣服へと手を忍ばせていく名前。
「遅れないように加減しますから安心して下さいね」
そう言って名前は再び牧野の口を塞いだ。
Happy Halloween!
ハロウィンネタ!
なんかもう酷い!
(11/10/31)