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三回回って



シズちゃんは俺のことを犬だと言った。いつも発情している情けない雌犬だから、首輪をつけてやると言われた。それから赤い首輪を付けられ、犬には服なんて必要ないと全て取り上げられてしまった。だから俺はシズちゃんと二人きりになると全裸にならないといけない。何も身体を隠すものなんてなくて、俺はただうずくまるしかなかった。

「もう勃起させてんのかよ、この淫乱」
「だ、だって……」
「言い訳すんな」

俺の仕事用の椅子に勝手に座っているシズちゃんは、足を組みながら意地悪く笑った。首輪にはさっき鎖を繋げられた。俺が顔を背けたり後ずさろうとすると、すぐに引っ張られる。その度に緩く勃起しているちんぽは揺れて先走りを飛び散らせた。

「床汚すなよ……って、もう染みできてんじゃねぇか」

わざとらしく笑うシズちゃんはそのまま鎖を手繰り寄せ、俺の顔を股間に近付けさせる。それがちんぽをしゃぶれという意味だとすぐに分かった。ベルトを緩めてチャックを下ろせば、シズちゃんの下着は僅かに濡れていた。そこに鼻先を寄せて、そのままくんくんと匂いを嗅いだ。下着から香る洗剤の匂いとそれ以上に感じる、むせかえるようなちんぽの匂い。自然と俺の息は上がって、そのまま下着越しに頬擦りした。

「シズちゃ……」
「手前は犬なんだからよ、手なんか使うなよ?」
「ん、んぅ……」

顔に股間を押し付けられて、思わず視線を反らした。でもすぐに鎖が引かれる。意を決して下着の縁を噛んで下ろせば、ちんぽが頬にぶつかった。ぴたぴたと頬を打つそれは、大きすぎて口に含むと息がしにくくなる。溢れてくる先走りを必死に舐めとった。根本から先端に何度も舌を這わせ、袋も丁寧に舐めていく。僅かにしたおしっこの匂いに堪らなく興奮する。そういえば身体におしっこをかけられたこともあった。犬のマーキングみたいに。嬉しくて射精したのを覚えてる。
シズちゃんは満足したのか、仕事用のデスクの上にディルドを置いた。しかもそれは固定できるように吸盤が付いているらしく、しっかりとデスクに取り付けられている。シズちゃんはそれにローションをかける。デスクの上はずいぶんグロテスクな光景になってしまった。

「ちゃんと前向けよ」
「は、い……」

恐怖なのか興奮からなのか分からないが、さっきから足が震えている。シズちゃんは俺をデスクの上に乗せると、自分はまた椅子に座ってしまった。言われた通りシズちゃんの方を向いてしゃがむ。

「ん、く……ひぅ……っ」

ディルドが奥へ入っていくたびに、俺のちんぽはビクビクと震えていた。痛みはない。顔を上げるとシズちゃんは意地悪く笑いながら、早くしろと急かしてきた。早くしないと機嫌を損ねてしまう。無意識に浮かせてしまう腰を必死に下ろした。じゅぷっと音を立てて、ディルドは俺の中を犯した。

「入った、よ……」
「入れて終わりじゃないよな?」

シズちゃんは俺のちんぽを指で弾いた。後ろに手をついてゆっくりと腰を上下に動かす。はしたなく足を広げて、勃起したちんぽは先走りを飛び散らせて。

「あ、あ、うぁ、あぁっ」

まるで女のように甲高い声を上げながら乱れる俺を見てシズちゃんは笑った。

「お尻の中、擦れて、る……ぐちゅぐちゅ、て、あぁっ」

シズちゃんのちんぽほどではないが気持ちいいものは気持ちいい。見られているという羞恥心もあってすぐにでも射精できそうだった。でも勝手に射精したら怒られる。自分でちんぽの強く握りしめた。それを見てシズちゃんは笑う。笑ってキスをしてくれた。ぐちゅりと舌を絡めてお互いの口内を必死に舐める。最初は下手くそだったのにいつの間にか俺よりキスが上手になってしまった。

「ひ、いぃ!」

急に感じた痛みから思わずシズちゃんの背中に腕を回してしまった。必死にシャツを掴んで鋭い痛みに耐える。シズちゃんは俺の乳首を思いっきりつねった。

「おっぱい、つねっちゃやぁ……!」
「何でだ、ここ好きだろ?」
「好き、好きぃ……!でも、おっぱいおっきくなるのぉっ」
「なりゃいいじゃねぇか。そしたら毎日可愛がってやるよ。手前、舐められたり吸われたりするの大好きだよな?」
「う、あぁ……」

シズちゃんはあの低音の声を耳元で囁くと、そのまま耳の中に舌を差し込んできた。すぐ近くに聞こえる荒い息と水音。もう自分の身体を支えていられなくて力を抜くと、シズちゃんは背中を撫でてくれた。

「触ら、ないで……っ」

今触られたらすぐにでも射精してしまう。そしたらシズちゃんの服を汚してしまう。きっともう汚れているだろうけど。シズちゃんは俺を抱えると、ソファに向かった。お互いのちんぽが当たる。シズちゃんのはビクビクと脈打っていた。

「……ここ、客が座るんだよな?」
「う……ん?」
「手前の精液まみれになったソファに客が座るとか、面白いよな」
「は……?」

シズちゃんはにっこり笑うと俺を来客用のソファに蹴飛ばした。鼻をぶつけた痛みに涙目になっていると、すぐにのしかかられた。すぐに意図が分かって血の気が引いていく。

「やだ、やだよシズちゃ……そんなこと、したら……っ!」

取り引きをしにきた相手がこの部屋に来るだけでも俺には辛い。シズちゃんに激しく抱かれ、犬のように扱われるこの部屋。おかしいと思うかもしれないが、俺はこの場に波江が来るのも嫌だ。この部屋はシズちゃんが俺だけを見て、俺のことだけ考えてくれる唯一の場所だった。肩に噛みつかれながらちんぽを上下に擦られる。シズちゃんの力は強くて痛みも感じるけど、それに慣れた身体には気持ち良さしかない。

「あ、あぁっふあぁ!」

何回目かの射精はぽたぽたと勢いなくソファを汚した。シズちゃんはそれさえも指で馴染ませるように広げる。客は俺の精液にまみれたソファーに座ることになる。嫌なはずなのに、背徳感がそれを上回った。

「よくできました」

ちゅ、と音を立ててシズちゃんが唇に口付けた。それが嬉しくてもう一度ねだると、すぐに舌が差し込まれて口内を舐め回される。言うことを聞いたらちゃんとご褒美をくれるシズちゃんはとっても優しい。

「さて、と」

ぼんやりとしたままシズちゃんに抱えられる。よしよしと頭を撫でられる心地よさに目を閉じると、ちんぽじゃなく袋に触れてきた。こりこりと揉まれ、痛みや気持ちよさの混じった感覚がする。口に指を突っ込まれ舌を弄られる。精液だけでなくソファは唾液にも汚れた。

「まだ出せるだろ、臨也。タマん中空っぽになるまで犯してやるから」
「ふあ、い……」

シズちゃんの股間にお尻を押し付けながら指を必死に舐める。誰も知らない秘密。今日も俺はシズちゃんのために淫らに腰を振る。















アンケートより「鬼畜静雄×みさくら臨也」です。これで普段は原作みたく、臨也が優勢ならいいですね……じゅるり

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