小説 | ナノ
いいこいいこ


※また獣姦。しつこいくらい獣姦。




「シズちゃん、お手!」
「わんっ」

手のひらの上に乗せられたのは、この前爪の手入れをしたばかりの愛犬の前足だった。言うことを聞いたご褒美に頭を撫でてやると、いつの間にか拾った時の何倍にも成長した巨体で飛び掛かってきた。反動でソファに倒れ込むと何度も顔を舐めまわされる。ペットの静雄はいつもそうだった。一人暮らしをして寂しさを感じ始めた頃、公園でうろつく子犬のシズちゃんを見かけた。迷子かと思ったが首輪もなく体は薄汚れていた。その時拾ってから数年。シズちゃんは見間違えるほどの大きさに成長した。今では飛び掛かられると太刀打ちできないほどだ。

「もう、シズちゃんやめてってば」

ふんふんと鼻先を腹に押し付けられてくすぐったさに身を捩る。シズちゃんは今や俺以外の人間や犬には威嚇するようになってしまった。甘やかしたつもりはなかったが、どうやらシズちゃんは俺のことが大好きらしい。まだ遊んで遊んでと騒ぐシズちゃんを引き連れながら寝室に行く。やることは全部済ませてあとは寝るだけだった。俺の部屋にはシズちゃん用の大きなベッドが置いてある。もちろん大型犬用だ。しかし実際使われているのかは分からない。俺がいるときは必ず同じベッドに潜り込んでくるからだ。最初は毛が付くからと怒っていたのだが、寂しそうに鳴かれると許してしまっていた。こういうところが甘やかしているのだろう。
布団を捲ってベッドを叩けば嬉しそうに尻尾を振りながらシズちゃんは横になった。それに寄り添うように俺も寝転ぶ。シズちゃんは暖かくて好きだ。

「最近散歩に行けてないね、明日仕事休みだから行こうか」

何となく何を言われているのか理解しているのか、シズちゃんは嬉しそうに鳴いていた。つやつやとした毛並みを撫でているうちに眠気が増していく。明日はいっぱい遊んであげよう。新しい玩具でも買ってあげようか。シズちゃんの息遣いを感じながら、俺は眠りに就いた。


「ん……何……?」

何か足元の方でシズちゃんが何かしている。ごそごそと布団が動いていたが、俺の声に反応してかピクリと止まった。どうしたのだろうかと寝起きの頭でぼんやりしていると、妙な違和感に気付いた。恐る恐る布団を捲ってみると、そこには穿いていたはずのズボンがなくなっていた。おかしいなと思っていると、ハッハッという荒い息遣いをしながらシズちゃんが擦り寄ってきた。

「もう、ズボンどこ隠したの?」

俺は元から寝相がいい方で、勝手に脱げるなんてありえない。だからシズちゃんが怪しい。案の定身に覚えがあるようで、目を合わせようとしない。もしかして破られてしまったのだろうか。そのあたりにないか探そうとすると、いきなりシズちゃんが飛びかかってきた。

「こ、こら……朝になったら遊んであげるから、ね?」

そう言って押しのけようとするのだけど、何分体が大きくて全く敵わない。構ってもらえると喜んでいるのかシズちゃんは尻尾をぶんぶんと振っていた。最初は嬉しそうに擦り寄って来るだけだったけど、いつものようにお腹に鼻先を押し付けてきた。

「ひゃ!」

ズボンを穿いていないせいでシャツの捲れた素肌に濡れた鼻先が当たる。ぼんやりとしていた頭が少しずつ覚めてきた。いい加減にしろと怒鳴ろうとすると、なんと下着に鼻先を押し付け始めた。それもぐいぐいと刺激するように。今は付き合っている相手もおらず、家にはシズちゃんがいるからと自慰すらしていなかった。しかし久しぶりに感じた感覚に身体は一気に熱を持ち始めた。溜まっていたのかとあきれる反面、どうにかしてシズちゃんを止めないとと思い精一杯体押し返そうとした。

「シズちゃ……こら、だめ……っ」

それでも遊んでいるつもりらしいシズちゃんはやめようとしない。下着に顔を突っ込みわずかに勃起した性器を舐めまわされ、あまりの気持ちよさに抵抗できなくなってしまった。それどころかシズちゃんが舐めやすいように勝手に足が開いていく。ペット相手に何て事を、と自己嫌悪するのだが何せ気持ちがいい。俺が抵抗しなくなったのをいいことに、シズちゃんは好き放題し始めた。下着に噛みつき、少しずつ下へずらし始める。すでに腹に着くほど勃起した性器は先走りとシズちゃんの唾液でドロドロになっていた。

「あ、やぁっあぁっ」

シズちゃんは性器だけでなく太ももや袋を舐めまわしてくる。最初は気持ちよさに身を任せていたが、シズちゃんの犬歯を見た瞬間血の気が引いた。万が一噛まれでもしたらどうしよう。病院に行くとして、何て言うんだ。愛犬に性器舐めさせていたら噛まれました。言えるわけがない。シズちゃんが舐めるのに必死になっているのをいいことに逃げようと身体を捻ると、また上からのしかかられてしまった。どうやら逃がす気はないらしい。今度は腰に何かが当たっている。逃げようとしたせいで四つん這いになった状態で振り返ると、そこにはどこに隠していたんだと言いたくなるような勃起した性器が目に入った。

「ひゃあ……っ!」

今度は性器ではなく、お尻の穴を舐めまわされた。最初はお尻を舐めていただけだけど、穴を見つけるとぐりぐりと無理矢理舌をねじ込んできた。滑っているうえに柔らかい舌は痛みを感じることはないにしろ、違和感があることには変わりない。シズちゃんは前足で俺の尻を押さえつけると赤黒い性器を俺の尻に擦り付けてきた。

「あ、だめ、それはっ……ひぃ!」

何をされるかすぐに分かって腰を引いたのに、それよりも早くシズちゃんは性器を濡らした尻へと突っ込んできた。そんなところに何か入れたことなんてない。興奮しているのかシズちゃんは挿入と同時にパンパンと尻と袋がぶつかるほど腰を振ってきた。あり得ないところが熱い。シズちゃんは気持ちがいいのかやめる気配がない。

「うあぁっあ、ああっ!」

もう何がなんだかわからない。顔は涙や涎でぐちゃぐちゃだった。奥を突かれるたびに変な声が出て自分が気持ち悪い。犬の発情期というのは定期的に発情期のくる雌がいて起こると聞いたことがある。近所にそんな雌犬でもいるのだろうか。

「は、あぁ……ふあぁっ!」

シーツに向かって俺は射精した。久しぶりの解放感にぶるぶると太ももが震えた。今まで普通に擦るだけの自慰しかしたことがないのに、尻でこんなに気持ちいだなんて思わなかった。満足したし抜いてもらおうとしたら、中にじわじわと熱いものが広がっていく。

「く、うぅ……んぅ」

噂で犬は射精した後抜けないように何かすると獣医に聞いたので慌てて腰を引いた。シズちゃんは寂しそうだったけど、性器が膨らんでいるのを見てぞっとした。指で穴を広げて床にあったティッシュで拭いた。まだ違和感があるけどマシになったと思う。一応シズちゃんの性器も拭いてあげた。拭いていたらまた鼻息が荒くなってきて少し焦った。でも満足したらしいシズちゃんは嬉しそうに俺の手を舐めてきた。都合のいいやつだと尻尾を掴むとキャイン!とあまり聞かない悲鳴をあげた。

「……散歩するのと今の遊び、どっちが好き?」

シズちゃんは何を言われているのか分からないようだが、穿こうとした下着を咥えて返さないくらいにはこの行為が好きらしい。
















獣姦の別バージョン。こっちの臨也はスポーツ感覚でセクロスしちゃう。次回からは律儀にゴムをつけてあげる。
獣姦増えないかな獣姦。
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