小説 | ナノ
今日のオカズ誰ですか



弟静雄×兄臨也




室内の明かりが外に漏れないようにぴったりと閉められたカーテン。閉め切られた窓。テレビの明かりだけが照らす薄暗い空間に俺と兄の臨也はいた。大学の友人から借りて来たらしいDVDを何故か俺まで一緒に見る羽目になってしまった。
時刻は夜の11時半。どちらかといえば俺は早く寝る方で正直眠くて仕方がなかった。それでも眠れないのはここが俺の部屋だと言うことと、臨也が俺の服を掴んで離そうとしなからだ。DVDの内容はホラーだか何だか知らないが、さっきから女の悲鳴が聞こえていた。正直俺にはどこが面白いのか分からない。その内容よりも、悲鳴が上がるたびに同じようにびくついている臨也の反応を見ている方が数倍面白く感じた。しばらくするとスタッフロールが流れ始め、目に見えて臨也は安心したように肩の力を抜いていた。

「さ、最近のはずいぶん手が込んでるよね……シズちゃんもそう思わない?」
「……そーだな」

明らかに怯えきってる臨也はスタッフロールの暗い画面にすらびくびくしていた。臨也の手が服から離されたのを確認して、背もたれになっていたベッドへとよじ上る。明日は高校も休みで特に早起きする必要はなかったが、今日は体育の授業もあって疲れていた。

「え、あ……シズちゃんもう寝るの?」
「当たり前だろ……もう日付変わってんだぞ」

目覚まし時計のアラームのスイッチを切って、布団へと潜り込む。一日でこの瞬間がとても幸せだと感じる。このまま眠れたらもっと幸せだろうに。そんなことを考えていた俺の安眠はすぐに妨害された。さっさと自分の部屋へと戻ると思っていた臨也がまだ俺の部屋に居座っているのだ。別に見られてやましい物があるわけではないし構わないと言えば構わないのだが、やはり落ち着かない。それにさっきから俺の方を見たまま視線をそらそうとしなかった。流石にそれは居心地が悪い。

「何だよ、部屋戻れよ」
「い……」
「あ?」
「……一緒に寝てあげようか?」
「……はぁ?」

あまりに突拍子のない提案に、思わず気の抜けた声を上げてしまった。臨也はそう告げると俺の返事も聞かずにベッドに入って来る。一人用のそこは当然狭く、臨也は落ちたくないのか壁際の方へと寝転んだ。一つしかない枕を奪い、完全にここで寝る体勢へと入っていた。

「何ふざけたことぬかしてんだ手前は」
「いいじゃん別に。前は一緒に寝てたんだし」
「俺がまだ幼稚園行ってた時の話だろうが。手前はどれだけ昔の話を持ってきやがる」
「うるさいなぁ。お兄ちゃんの言う事は聞きなさいって母さんから言われてるだろ」
「くっ……」
「それじゃあおやすみシズちゃん」

両親の前では真面目な兄を演じているらしい臨也は二人から絶大な信頼を得ていた。それもあってか両親は小さい頃から臨也の言う事は聞くようにと俺に言い聞かせていた。小さい頃は危ないところには一人で行くなとか、本当に真面目なことしか言っていなかったくせに今ではかっこうの脅し文句だ。母親との約束という事もあって、俺は逆らえずにいた。
しばらく枕の奪い合いをしたが、早く眠ってしまいたかった俺が折れて、やっと部屋の中は静かになった。問題はそこからだ。さっきまで目を閉じればすぐに眠れるほどだったにもかかわらず、騒いだせいもあって完全に俺の目は覚めていた。目を閉じて試しに羊を数えてもみたが、だんだんイライラしてきて逆効果だった。

「くぅ……」

突然、鼻から抜けるような声を出しながら臨也は俺の背後でもぞもぞと動き出した。はっきり言って落ち着かない、今まで聞いたことのない声だ。うるさいと怒ってやろうかと思ったが、何やら状況がおかしい。俺がもう寝たと思っているのか、何度も頭を背中に擦りつけて来る。振り返って文句でも言えばいいのだが、それすらも面倒だった。

「し、シズちゃ……起きてよ……」

ついに俺を起こし始めた臨也を完全に無視する。どうせろくでもないことだ。喉が渇いたからお茶を持って来いだとか、そういう事なんだろう。何度も服を引っ張られたが、俺はすべて無視をした。ついに諦めたらしい臨也は相変わらずおかしな声を上げながら、布団の中でもぞもぞとしていた。

「も、もう無理ぃ……」

臨也はそう言うと少し動いて大人しくなってしまった。何が無理なのか気になって、後ろを振り向いてみると、涙目の臨也が歯を食いしばっていた。

「手前さっきから何し……」
「ひ、あ、あぁ……動かないで……!」
「……何でだよ」
「お、おしっこ漏れそう……」



あれから俺は慌てて臨也を抱き上げて、トイレへと急いだ。お姫様だっこだなんて初めてした。それが今にも漏らしそうな兄貴だなんて、最悪以外の何ものでもないが。

「だって……怖くて廊下出れなくて、でも、シズちゃんに言うの、恥ずかしくて……」

だからってどうすればベッドの中で漏らそうなんて結論に至るんだと言いたい。はっきり言えば迷惑だし、大学生にもなって漏らす方が恥ずかしいだろうに。

「……何だよ」

臨也はさっきのことが恥ずかしくて顔を真っ赤にしているのだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。ちらちらと視線は俺の足の方へと向けられている。

「その……ちょっと、大きくなってない?」
「……は、」

言われて気付いた。俺のそこはどうやら少し反応しているようで、ズボン越しに布地を押し上げていた。誰よりも驚いたのは俺自身だ。この流れだと確実に今の臨也に対して反応してしまっている。

「……迷惑かけたから、どうにかしてあげようか?」
「どうにかって……」
「す、素股……させたげる」

目眩がした。どこに実の弟に素股を提案する兄貴がいるんだ。ここにいるのか。

「シたことないでしょ、素股。だからさせたげる……」
「お、おい」

臨也はズボンと下着を脱ぐと、俺の方へ尻を向けて四つん這いになった。白く少し肉のついたそこは、柔らかそうに見えた。

「太ももだけならあんまり女の子と変わらないと思うよ?……」

確かに後ろから見ればちんぽも見えないし、色が白いせいもあってそこら辺のエロ本よりは断然いいように思えた。ズボンをずらしてちんぽを取り出す。このまま寝ることなんて最初から無理なのはわかっていたし、遠慮なく使わせてもらうことにした。ただ使うといっても実の兄貴であることには変わりなくて。チャックを下ろす音に気付いた臨也が恥ずかしそうに後ろを振り返っていた。

「シズちゃんの、おっきいんだね……ちょっと悔しいかも」
「手前のが小せぇんだよ」
「こ、これ普通サイズだから!」

ぎゃあぎゃあと騒ぐ臨也にさっきまで緊張していた自分が馬鹿らしく思えてきた。

「シズちゃん、そう……腰掴んで?」

言われたとおりに臨也の腰に触れると同じ男とは思えないほど細くて、妙に柔らかさがあった。そのままちんぽを太ももに擦り付ける。こんなにももっちりとした感触は味わったことがない。女と付き合ったこともなければセックスなんて論外だ。いつもエロ本やクラスメイトに強引に貸されるそれで凌いできた。だがこの感触はそれらでもう二度と抜けないのではないのかと思うほどだった。

「お、俺がシズちゃんに抜き方教えたの……覚えてる?」
「……おぉ」

ちんぽが上向いて治らない。今思えば黒歴史としか言いようのない泣きわめいたあの時。臨也は自分も同じようになると言いながら、俺の前で萎えたちんぽを擦りはじめた。すぐにでかくなったそれを俺のと合わせて扱くと、白く濁った液体が腹を汚した。そのせいで俺は修学旅行で他の奴の抜き方を知るまで、他のやつとちんぽを擦りつけ合うのが普通だと思っていた。もちろんその相手は臨也しかいなかったが。

「そんなとこばっかしないで……早くい、入れなよ」

素股をしろと言ったのだから、太ももという意味だとは分かっている。が、今のは確実に誤解を招く言い方だろ。ぴったりと閉じられた太もも。ゆっくりとちんぽを突っ込むと、何とも言えない感触がした。ただ手で擦るだけとは違う。

「う、あぁ……っ!」
「く……っ」

俺が動くたびに臨也のちんぽだけでなく袋にも擦れる。だんだんと水音も聞こえるようになってきた。女の身体はもっと柔らかいのだろうか。

「しず、ちゃ……あ、あうっ」

臨也は聞いたこともないような声を上げながら俺に合わせるように腰を動かし始めた。パンパンとぶつかる肌。まるで本当にセックスしているような気分になった。臨也のちんぽに当たるように角度を変えると、目に涙を溜めながら臨也が振り返ってきた。

「それやぁ、そんなことしなくても、いいからぁ……んあぁっ!」

臨也の腰がぶるりと震える。その反動で今まで以上に太ももが閉じられ、あまりの締め付けに俺は射精してしまった。急にだるくなって臨也の身体にのしかかると、べちゃりと嫌な音がした。

「……あ」
「あ……って、俺の枕に何してんだ!」「シズちゃんのもかかってるってば……」

臨也は仰向けになると汚れた枕を床へと放った。俺の精液に汚れた太ももは萎えたちんぽを隠すように閉じられる。それでも尻は丸出しで、嫌でも視線がそっちに向いてしまった。

「と、とにかく!もう寝るぞ。枕は明日どうにかするから」
「うん……」

臨也は脱いだ服を着ると、布団の中に潜り込んだ。やっぱり一緒に寝るのかと思いながら、臨也に背を向けて俺も寝転んだ。それからというもの、俺はクラスメイトから回されるエロ本では抜けなくなってしまった。













ちなみに臨也は弟が抜いてるのを盗撮して抜いてました。

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -