小説 | ナノ
好き好き大好き!



最初から最後までふざけている。デリックが童貞くさい。日々也がみさくら言っちゃう。それでもいい人だけ読んでください。




「で、デリックぅ……」
「いつも乗馬やってんだろ?あれと同じ様に腰揺らせばいいんだよ」
「そな、こと言っても……あ、あぁっ」

普段はあんなに強気なくせにベッドの上というか、エロい事になると日々也はとことん従順になる。嫌なわけではないのだが、少しは自信を付けさせてやろうと今日は日々也が上になるようにした。もちろんそれは体位の話であって攻守が逆になることは絶対にあり得ない。挿入するまではそれなりに手を貸してやって、腰を動かすのは全部日々也に任せてみることにした。だって心配なんだ。
普段あんなにも強気な奴が押し倒したらこれでもかと弱気になる。勃たない男がこの世界に存在するのだろうか。いやいない。この際日々也が男だとか、関係はない。もし他の男に押し倒されて大人しくあんあん喘いでしまったらどうする。それなら少しくらい反抗できる威勢がなければ。

「もう、いじわるやだぁ……」
「いじわるじゃねぇっての」

かれこれ挿入して10分は経過しているだろうか。それでも俺の息子は萎えるどころか、日々也の言動に大きさを増すばかりだ。たまに大きくしないでと涙目で呟かれて射精しそうになった。俺はどちらかというと早漏なんだ。頼むから早くしてくれ。

「日々也はどこ突かれるの好きだった?」
「お、お腹の方……ずんずんされるの、好き」
「じゃあそこ当たるように身体動かそうな、ほら」
「ふあぁっ!」

腕を引っ張って前屈みの体勢にしただけで、日々也の口からはあられもない声が上がった。お腹の方というのは前立腺がある場所だ。指で弄るだけでも十分感じてしまうのに、ちんぽで突かれたら堪らないのだろう。少し擦っただけなのにもう肩を震わせて口から涎を垂らしている。もしかするとドライでイったのかもしれない。

「今の気持ち良かっただろ?」
「お腹、ずんずんって……」
「そだな。でもこれ以上は自分でしろよ」

痺れを切らした俺がいつものように動くと思ったんだろう。自分でしろという言葉に日々也は涙目になっていた。今日の俺は静雄にも負けない鬼畜っぷりを見せるんだ。あいつは色々と性癖に問題があると思うが、鬼畜さだけは尊敬する。
日々也は俺の腹に手をついて身体を少し前に倒すと、ゆっくりだが身体を上下に動かし始めた。繋がった部分はローションと先走りがぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てている。穴が擦れることも気持ちいいんだろう。日々也は小刻みに身体を揺らして小さく喘いでいた。

「きもちぃ、気持ちいいよぉ……っ」
「でも全然お腹の方じゃないだろ。そこに当てたきゃもっと腰動かさねぇと」
「う、あぁ……」
「もうやめるか?今やめたら俺のちんぽでぐりぐりすんのじゃなくて、バイブ突っ込むぞ」
「やだぁ……あれあったかくないし、太くないもん……」

エロいことは好きなくせに、日々也は玩具やゴムまでも嫌った。小細工することが気にくわないらしく、せっかく買ったローターもまだ使えていない。ちなみにコスプレも同じような理由です却下だ。

「じゃあ頑張るか?」
「……うぅ、分かった」

さっきと同じように俺の腹に手をつく。腰を上げ、ずるずるとちんぽは尻の穴から抜いていく。カリの部分で止まったのを確認した日々也は、そのまま勢いよく腰を落とした。

「ひ、あ、あぁっ!」
「……つ!」

その瞬間、日々也のちんぽからは精液が勢いよく飛んだ。もしやこれはトコロテンじゃないのか。後ろだけで射精したのも記憶が正しければ初めてだ。いつも俺がちんぽを扱いてやっていたのに。こんなにも立派な淫乱になって。俺も頑張って精液作るしかないな。

「あ……おちんぽみるく、顔に……」
「あぁ、別に気にすんなって。嬉しいから」
「ば、バカだろお前……」

精子だとか精液なんて難しい言葉は日々也には必要ない。初めてしたときからずっとこれは『おちんぽみるく』だと教え込んだ。性に関して無知なおかげで日々也は俺好みに育ってくれた。ちなみに俺の知識は静雄に貰ったエロ本と兄貴だ。

「何か、変だ……」
「……何が?」
「デリックの顔に……私のおちんぽみるくかかってるの見てたら、お尻の穴がひくひくする……」
「お、おぉ……」

うっとりとした目で俺の顔を指差していた日々也は胸に倒れこんでくると、赤い舌でぺろぺろと精液を舐めとり始めた。まるで猫みたいだ。やはり精液はまずいのか苦いのか、眉をしかめながら必死に綺麗にしている。そんなことしなくても俺が全部飲むのに。倒れ込んだことで中のちんぽも動いたのか、日々也は身体を震わせた。

「ふ、あっあぁ、あんっ」

味をしめた日々也は段々と腰を振るスピードは早くなっていく。

「あ、あぁっずんずんするよぉっ」
「っ」

口からだらだらと唾液を垂らしている姿は、あの強気で礼儀正しい普段とは大違いだ。

「ひびやの、あなるにおちんぽみりゅくらしてっ」
「ホント、中に出されんの好きだなぁ日々也は」
「好き、好きだからぁ……っ!」

俺のことは滅多に好きとか言わないくせに、中出しは好きだとすぐ言う。別に悔しくなんてない。ただちょっと苛ついたから、下から思いっきり突き上げてやった。射精したちんぽもすぐにまた勃起し始めている。

「ふ、あぁっ……!」

自分の手で先端を押さえると同時に、ちんぽからはさっきよりも薄い精液が勢いも少なく出ていた。穴も締まり、その刺激で俺も射精した。何回ヤっても初めてのときと同じくらい締め付けてくる。

「あちゅいのでてりゅ、びゅくびゅくって……」

中から犯される感覚に日々也は恍惚とした表情を浮かべていた。ぐったりと倒れ込んできた日々也を抱きしめて、顔中にキスしてやる。すぐに唇にもしろとねだってきた。日々也に合わせるように舌を動かしてやれば、とても幸せそうな笑みを浮かべていた。可愛い。部屋に閉じ込めたいくらい可愛い。
行為後の時間をもう少し味わおうと日々也の背中に腕を回すと、さっきまでの甘い声色ではない声が部屋に響いた。

「……おい、いつまで突っ込んでいるつもりだ」
「あ……はい」

さっきまでの熱っぽい視線はどこへやら。射精して満足すると、日々也はいつものようになってしまう。汗の滲む腰に手を添えてちんぽを抜くと、尻の穴からは精液がドロドロと溢れだしていた。それが太ももを伝うとくすぐったいのだろう。日々也は唇を噛んで声を出すのを堪えていた。
「……」

また勃起しそうだった。日々也は舌打ちをすると、俺のシャツで自分のちんぽを拭いていた。あのシャツ洗いたくないな。あと一回くらい射精できそうだから、あれオカズにしよう。そんなことを考えていると、日々也は尻を俺に向けてきた。ひくひくと蠢く穴からは、精液が溢れていた。

「何をしている。早くおちんぽみるくをどうにかしろ。また腹を壊したらそうするんだ」
「……はい」

普段の口調でおちんぽみるくと言われる度に、そろそろ本当のことを教えるべきか俺は真剣に悩んでいる。













デリ日々ご所望の方が多いにも関わらず、書くのがこんなのという……

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