小説 | ナノ
いい子にするよ






つがるはいつも優しい。にっこり笑っていい子いい子っておれの頭を撫でてくれる。そのつがるは大好き。でもたまに、つがるはおかしくなるの。今日はそのおかしい日。そんなときはただ黙ってつがるの言う通りにする。そうしたらすぐに、いつもの優しいつがるに戻ってくれるから。

「んぅ!んーっ!」

お口の中にはつがるのおちんちん。おっきくて太いそれは、おれが泣いても抜いてくれない。必死にそれを舐めて、早くつがるを気持ち良くしなきゃ。そうしないといつまでも息苦しいのが続く。先っぽをちゅうちゅう吸うと、震えたのと同時に口の中にはドロドロした液体がいっぱい出された。それを零さないように必死に飲み込む。とっても苦くて今すぐ吐き出したい。でもそんなことしたらもっと酷いことをされる。何度も吐き出しそうになりながら、おれは全部飲みこんだ。

「は……あ……」
「……こっちに尻、向けて」

その声には何にもない。怒ってるわけでも、喜んでるわけでもない。本当のただの機械みたいだった。つがるは悪くない。悪いのは全部おれだから。おれが我慢したらいいの。痛いのも苦しいのも全部我慢する。言われた通りつがるにお尻をに向けたら、思いっきり叩かれた。一回なんかじゃなくて何度も何度も。目の前が涙で見えなくなっても、つがるはやめてくれない。いつもそう。優しいつがるはおれが泣いたらすぐに抱きしめてくれるのに。

「や、やだぁ!おしりいたいのっ……」
「……」

白かったお尻は叩かれて真っ赤になってしまった。休む間もなく、お尻の穴にはつがるの指が押し込まれる。濡れてもいないそれは痛くて痛くて、必死に息を吐いて我慢した。今日は血が出ないといいのに。ケガをしたら優しいつがるにばれちゃうから、それだけは嫌だった。指が何本か入るとつがるはおちんちんをお尻の穴に入れてきた。変な声がいっぱい出るのを我慢して、つがるが気持ち良くなるように必死に腰を揺らした。やり方なんてわからない。でも何かしないと、つがるは怒っちゃうから。

「つがる、ねぇっきもちいい?」
「……」
「あ、んあぁ!そこ、やぁ……!」

つがるは何にも言わずにただ腰を動かしていた。良かった。今日は機嫌がいいみたい。いつもはおれのおちんちんを縛ったりするんだけど、今日は何にもない。叩かれたお尻が痛いけど、これくらい平気だ。

「やぁ、いっちゃうよぉ……っ」
「……」
「つがる、すきっすきだからね」

気絶しそうになるのを必死に我慢する。唇を噛んでいたら、だんだん血の味がしてきた。抱き締めてほしくてつがるに腕を伸ばすけど、それに応えてくれることはない。これ以上ないってくらい奥におちんちんを突っ込まれるとすぐに、熱いのがお腹の中に出された。まだおれのおちんちんは白いのを出せていない。だから気持ちいいのがあるうちに、手で擦ってお腹の上に吐き出した。
ちょっと疲れちゃって息を整えていたら、つがるは何も言わずにおちんちんを抜いた。ドロドロしたのが床を汚していた。

「……おかたづけ、しなきゃ……」

何も言わずに寝転んじゃったつがるの汚れたところをきれいにしておく。絶対にバレちゃいけない。きっとこのことを知ったら、優しいつがるは泣いてしまうから。おれはつがるが悲しむところなんて見たくないし、悲しんでほしくない。身体中が痛くてまた涙が出てきた。つがるを起こしちゃわないように必死に口を押さえて、お風呂場で汚れた身体をきれいにした。汚い身体のまま優しいつがるには触れない。服も全部着替えて先に寝ちゃってるつがるの横に寝転んだ。津軽の寝ている顔はさっきまでと同じ人とは思えないくらい優しい。その顔にちゅーして、ぎゅって抱きついて眠った。次起きたときは優しいつがるになっていますように。おれのこと良い子いい子って褒めてくれますようにって、何度も頭の中でお願いして。



「サイケ、どうしたんだ?体調悪そうだけど……」
「……へーきだよ?でも、つがるがぎゅってしてくれたら……もっとげんきになれそう」
「そっか。おいで、サイケ。あ、唇から血が出てるぞ?」
「え、あ……」
「痛くないか?ほら、リップ塗ってやろうな」
「……ありがとう、つがる」

腕を広げておれに笑ってくれているのは、間違いなく大好きな優しいつがる。でも、あの痛いことするつがるも大好きなつがるなんだよね。だからおれは我慢するよ。つがるがずっとおれの傍に居てくれるなら。
















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