小説 | ナノ
秘密の思い出



小学生なシズイザ。


学校から帰る途中にある公園。授業が終わるとみんなでそこに寄り道して遊ぶのが俺たちの日課になっている。今日は隠れ鬼をすることになった。かくれんぼと鬼ごっこを組み合わせたそれは、体力だけでなく知力も必要になってくる。俺はこの遊びが得意だった。
遊具の中に隠れて息を潜める。遠くで新羅が名前を呼びながらみんなを探していた。ここにしばらく隠れて様子を見て移動しよう。そう思いながら後ずさったら、何かにぶつかった。

「うぁっ」
「……シズちゃん、なんでここにいるの?」
「手前が後から来たんだろ!」
「はぁ!?俺のんぐぅ」

後ろを振り返ると一緒に遊んでいるシズちゃんがいた。本当は静雄っていう名前だけど、馬鹿にする意味でシズちゃんって呼んでる。

「静かにしろよ、見つかるだろ」
「ぐ……」

偉そうに言うシズちゃんにイラついたけど、こんなとこで喧嘩をして見つかるなんて絶対に嫌だった。俺は外にも気を配りながら、体育座りをして次の隠れ場所を考えることにした。
しばらくするとシズちゃんが小さく声を上げた。まさか見つかったかと身構えると、落ちていた本を見つけただけらしい。漫画かなって思ったけど、どうやら違ったみたいだ。ページをペラペラと捲ると、男の人と女の人が裸で映っていた。いわゆるエロ本というやつだ。

「シズちゃんこういうの知らなさそうだよね。子どもだなぁ」
「いちいちうるせぇな……手前は知ってんのかよ」
「し、知ってるよ」

前にクラスのやつが兄貴の部屋から持ってきたなんて言いながら騒いでいた。俺は内容まで見ていない。だから見るのは初めてだった。チラリと盗み見ると、女の人が全裸で何かしていた。よく分からないけど、シズちゃんは俺のことを無視してそれに見入っていた。舌を絡めて気持ち良さそうにしている

「これくらいなら、できそうだよな」
「え?」
「キスくらいならできそうだよな」

いきなり変なことを言い出したシズちゃんは、これと同じことをさせろと言ってきた。不思議と嫌とは思わなかった。頬っぺたくらいなら、何度かシズちゃんとしたことあったし。仕方がなく目を閉じると、シズちゃんはちゅっと唇をくっつけてきた。ただそれだけ。舌なんて使いもしない。

「……これだけ?」
「……」

だって前に見た洋画じゃ、何かよく分かんないけど舌も使ってた。シズちゃんはムッとしてぶつかるようにまたちゅーしてくる。今度は舌が唇を舐めてきて口を開くと中に入ってきた。くちゅくちゅって音を立てながら舌を甘噛みしたり、お互いの唾液を飲み込んだり。その度に背中がビクビクした。

「なぁ」
「あー……なに?」
「次はこれの真似、してみようぜ」

何故か身体が熱くて、俺はただ頷くしかできなかった。

滑り台を滑るときに使う段ボールと脱いだ服を地面に敷いて、そこに俺は寝転んだ。シズちゃんは必死に本を読みながらうんうん頷いている。

「パンツ脱がすぞ」
「う、うん」

たまにお風呂に一緒に入ったりするからお互いの裸なんて見慣れてる。男同士なんだから恥ずかしさなんてものもなかった。でも今はすごく恥ずかしい。シズちゃんの目は反らされることなく俺の身体を見ていた。

「おい、シャツもちょっとあげろよ」
「は?うわっ」

シズちゃんは俺のシャツを掴むと、そのまま胸の辺りまで捲ってしまった。肌寒さに身震いする。一体何をするつもりなんだろう。

「あ、うぅ……!」

シズちゃんが開いたページには胸を舐められている女の人が写っている。まさか同じことをしていくんじゃないだろうか。乳首を指で引っ張られたりしていくうちに、なんだか下半身がむずむずしてきた。背中に敷いているコートを握り締めながら、その変な感覚に耐える。

「い、臨也っ」
「ふあ……?」
「なんかお前のちんこ変だぞ」

シズちゃんはジッと穴が開きそうなほど俺のちんこを見ていた。少し勃ち上がったそれは、いつかの保健の授業を思い出させた。

「これくらい、シズちゃんもなるでしょ?」
「ならねぇよ!」
「なるってば。ちょっとパンツ脱いでみてよ」

シズちゃんはおずおずとズボンを脱ぐと、俺の頭の下に服を敷いた。下半身を見ると明らかに硬くなっていた。

「ほら、ちょっと立ってるじゃん」
「ちげーよ。ただ上向いてるだけだ」
「往生際が悪いなぁ……もう」

ちょっと勃起してるシズちゃんのちんこを掴んで、手で擦ってあげる。先走りで滑るそれはさらに硬くなってきた。

「気持ちぃでしょ?」
「う、うるせぇ……!」

顔を真っ赤にしてるのに、シズちゃんはまだ意地をはっている。何だかムカつく。本の真似をするように口にパクリと含んだ。生暖かいそれからは苦いようなよく分からない味がした。

「ん、んぅ……はぅ、んぐ」
「臨也……っ」

気持ち良さそうなシズちゃんの反応に気を良くして、舌で舐めたり吸ったりした。いきなり髪の毛を掴まれたと思ったら、口の中にはビュッビュッと熱いものが吐き出された。思わず口を離せば白いものがちんこと糸を引いていた。

「わ……シズちゃん、精通してたの?」
「……」
「シズちゃん……?」
「何だこの、白いの……」
「何って精液じゃん。保健の授業で習ったでしょ」
「保健は全部耳栓して受けてる」

こいつは何をしに学校に行っているのだろうか。小学生で教えられる性教育なんてたかが知れているのに。

「手前は出ないのかよ」
「俺はまだ精通してないから白いのは出ないよ」
「出るだろ。俺が出たんだから」
「う、わわっ」

シズちゃんはぶつぶつ言いながら俺の足を思いっきり開かせてきた。そのまま頭の横に着くくらい曲げられて、苦しくて変な声が出る。シズちゃんはちんこを根本から先端へと何度も舐めてきた。

「ふ、あぁ……っ!」

何だかよく分からないけどすごく気持ちいい。たまにおしっこの出る穴をちゅって吸われて、腰がビクビクした。数回それを繰り返していたけど、シズちゃんはだんだんと下の方へと舌を這わせていた。でもそこは。

「あ……お尻は舐めないでよ!」
「手前が白いの出すまでやめねぇからな」
「や、やぁ……!」

半分自棄になってるシズちゃんはここが公園の遊具の中だとか、下手をしたら誰かに見つかるかもしれないだとか。そんな心配はないみたいだ。じゃなきゃこんなことしない。涎でべたべたになるくらいお尻の穴を舐め始めた。

「やだっシズちゃんホントにやめてよぉ!」
「うるせぇな、これと同じことすんだよ」
「こ、れ……?」

シズちゃんが見せてきたページには、下半身がぴったりとくっついている写真。何をする気なのか一瞬で理解した。

「やだやだっ!入んないよっ」

逃げようと手足をばたつかせるけど、すぐに押さえ込まれる。また足を開かされて、お尻の穴にシズちゃんのちんこが押し付けられた。熱くてビクビクと震えるそれは、先走りで穴を濡らしてきた。

「あ、あぅ……っ」

くちゅくちゅと音を立てながらちんこはお尻の穴をつついてくる。ちょっと気持ちいいかも。そんな風に思い始めていたら、シズちゃんは一気に奥へとちんこを突っ込んできた。

「痛いっ痛いよシズちゃんっ」
「入るから我慢しろよ」
「い……あぁっ!」

目の前がチカチカした。お尻の穴が火傷したみたいに熱くて、痛くて。さっきまでの気持ちよさなんてない。俺の勃起してたちんこは見事に萎えていた。

「う、ひっく……痛いよぉ……」
「ごめん、悪かったから泣くな」

シズちゃんは何度もキスをしてくれた。口だけじゃなくて頬っぺたや額やあちこちに。動くのをやめてくれたお陰で痛いのはだいぶマシになった。見ないようにしていたお尻の方を見ると、ぴったりとシズちゃんとくっついていた。何だか信じられない。

「これは気持ちいいか?」
「あ、あぁっ」

シズちゃんは俺のちんこを握ると上下に擦り始めた。萎えていたそれはだんだんと硬くなっていく。

「変だよ……お尻におちんちん入れられて、こんなの」
「これ、スゲー気持ちいぃ」
「シズちゃん気持ちいいの?」
「おぉ。臨也は?気持ちいいか?」
「うん……!シズちゃんのおちんちん、気持ちいいよぉっ」

シズちゃんが動く度に肌のぶつかる音が聞こえる。ぐちゅぐちゅって聞いたこともないような音が、俺とシズちゃんからは鳴っていた。

「ちゅー、またちゅーしたい……っシズちゃ……んぅっ」

全部言い切る前にシズちゃんはちゅーしてくれた。流し込まれる唾液を必死に飲み込んで、シズちゃんの舌と絡める。テレビでも見たことないちゅーだった。

「はぁっあ、あぁっ!」
「う……あぁっ」

びくびくとお互いに身体を震わせると、お尻の中に熱い何かが満たされていく。

「あ……」

自分の腹の上には白い液体。まだ半透明にも似たそれは、間違いなく俺のちんこから出ていた。

「お、臨也もせいつーしたんだな」

嬉しそうにそれを眺めながら笑うシズちゃんは、指ですくって舐めていた。俺も舐めたい。できれば自分のじゃなくてシズちゃんのを。でもお尻に出されたから飲めないのか。

「シズちゃん、」
「あ?」
「ちゅー、したい」
「……おぉ」

今度はさっきまでと違う、唇をくっつけるだけのキス。お互い離れたくなくて、空が真っ暗になるまで遊具の中で行為に耽った。俺とシズちゃんが小学生のときの話だ。




「初体験が外だなんてマニアックだよねぇ」
「うるせぇな。手前も悦んでたじゃねぇか」
「まぁね。それに初めてがあんなだから、高校生でさらにマニアックなもの求めるのは必然かもしれないね」

時刻は午後4時過ぎ。屋上からは帰宅する生徒や部活動に向かう生徒がよく見えた。

「誰かに見られたらどうしようか?」
「まぁ、お前の裸見られんのは嫌だな」
「もーシズちゃん好きっ!」

手早くズボンと下着を脱いで、シズちゃんに尻を向ける。朝から挿入れっぱなしの玩具のせいで、尻の穴はずっと疼いたままだった。

「今日も淫乱な臨也にお仕置きしてね?」

シズちゃんはにっこり笑うと、玩具へと手をかけた。











ちなみに鬼役の新羅はセルティが迎えに来たので、みんなを放置して帰りました。
相変わらずショタが好きです。
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