小説 | ナノ
わんことにゃんこ2



本当に犬なシズちゃんと猫の臨也の話(笑)交尾まがいなことをしてます。




最近臨也の様子がおかしい。夜になると、足早に棚の上に行ってしまう。いつもなら「暖かいから」という理由で俺の横で寝ているのに。そのせいで俺は仕方なく一匹で寝ている。
昼間も変だ。一日中ぐるぐると部屋の中を回っては、じっと俺の方を見てくる。見つめ返せば何か言うでもなく、見るだけ見てふいと顔を反らすだけ。それは流石に誰でも気になるだろう。

「おい、臨也」
「うるさい。話しかけないで」
「……」

話しかけてもすぐこれだ。怒ったように威嚇しながら、別の部屋へと行ってしまう。それを寂しいと思う自分を認めたくなくて、頭を撫でてきた飼い主の手を軽く噛んでやった。
深夜、俺の周りを何かがぐるぐると歩き回る気配で目が覚めた。目が覚めたと言っても目を開けたわけではなくて、ただ意識だけだ。耳だけをそっちに集中した。

「し、シズちゃん……起きてない、よね?」

にゃあにゃあと鳴きながら臨也は俺の首元に擦り寄っていた。今まで冷たい態度ばかりとっていたくせに、どういうつもりなのか。しかし嬉しいことには違いない。久しぶりに間近で嗅いだ臨也の匂いは、前と少し違っていた。甘いような何か違う匂い。

「ちょっと、だけ……」

臨也はぶつぶつ言うと、俺の耳を舐め始めた。猫の舌はざらざらとしていて少し痛みすら感じる。だがされるのは嫌いではなかった。必死に舐める姿を想像するのは楽しいし、実際可愛らしいものだ。にゃあにゃあと俺の身体に尻尾を擦り付けながら臨也は喉をゴロゴロと鳴らした。

「シズちゃん……」
「……」
「しずちゃぁ」
「……何だよ」
「んにゃあっ!?」

俺が声を出した途端、臨也は尻尾をぼふっと膨らませながら跳び跳ねた。

「お、起きてたの?」
「おぅ」
「ふ、ふーん……」

興味がないように臨也は返事を返してきたが、明らかに動揺しているのが分かった。さっきまで舐められていた場所を前足で毛づくろいすると、大袈裟なくらい体がびくつく。しばらくすると臨也の方からまた体をくっつけてきた。珍しいと思いながらもされるがままにしておく。

「シズちゃん……俺、ずっと、交尾したくて仕方がないんだけど……」

俺はあまり他の犬に会う機会も少なくて、いまいちそういうものが分からない。臨也も何のせいかはいまいち分からないが、発情期が来たようだ。だから最近様子がおかしかったのか。

「なんかずっと体、変なんだよぉ……熱いし、落ち着かないし」

臨也は俺の体に擦り寄りながら尻尾を絡めてきた。それに応えてやりながら、耳を舐めてやる。触れるのが久しぶりで嬉しいのもあって、俺は涎でベタベタになるのも気にせず舐め続けた。

「ふみゃあ……にゃん」

甘い鳴き声があがるたびにどうしていいのか分からなくなる。臨也も嫌がることはなく、尻尾をやけにピンと伸ばしていた。

「あのね、あれ……して?」

尻尾を上げると臨也は前屈みになった。子猫だった頃から臨也は尻尾の付け根を舐めたり、尻の匂いを嗅がれるのが好きだった。犬同士で友好を表すのによく似た行為はするが、猫も同じ何だろうか。言われるがままに尻尾の付け根を舐めあげる。

「ぺろぺろ、きもちいいよぉっ」

にゃあにゃあと甘えた声をあげながら臨也は床に爪を立てていた。静かなリビングには臨也の鳴き声と爪音が響いていた。尻に鼻を近付ければ、あの違和感のある匂いが強くなったような気がした。

「もっとお尻、舐めてほしい……」
「し、尻もか?」

くてんと床に寝転がる臨也は、腹を上に向けてはふはふと息をしていた。尻尾は俺の前足に巻き付きながら、早く早くと急かしてくる。普段見ることのない臨也の性器は、柔らかい体毛の中で確かに存在を主張していた。それに知らず息が上がった。赤く色づいている尻の穴を舐めるように舌を動かせば、臨也の尻尾はぴくぴくと動いた。

「ふみゃあ、あぁっ!」

臨也からは聞いたこともないような甘い鳴き声が、ひっきりなしに出た。それが嬉しくて俺は何度も舐めた。臨也の尻穴が収縮するタイミングに合わせて、舌を捩じ込んだりもした。嫌がられるかと思ったが、臨也は床に爪を立てて耐えていた。傷を付けたら主人は怒るだろうに。でもどうでも良かった。

「ふにゃあ、あ、んにゃあぁっ!」

ぐりっと中を抉ると、臨也は自分の腹へと射精した。ぴくぴくと性器が震える度に白い精液が溢れてくる。それを舐めとってやると、臨也はゴロゴロと喉を鳴らして喜んだ。

「はぅ……ふにゃあ……」
「少しはマシになったか?」
「んぅ……気持ちよかったぁ……」
「そ、そうか」

機嫌のいい臨也は俺の口元をペロペロと舐めてくる。しばらくお互いの口元を舐め合っていると、臨也は耳をぴくぴくさせながら俺の性器を見ていた。

「シズちゃんの、おっきぃ……」

知らないうちに滅多なことがないと勃起しない俺の性器は、毛並みを掻き分けるように飛び出していた。その大きさを見て舌舐めずりした臨也は俺の体の下に潜り込んで来る。そして性器の匂いを嗅いだり、尻尾で刺激したり。

「おい、やめろって」
「んぅ……舐めちゃ、だめ……?」
「はぁ!?」
「俺だけ楽になるのはずるいでしょ?だからお礼」ざりざりとした舌が、俺の性器を舐め上げる。独特の感触に今にも射精しそうだった。正直言うと臨也の反応だけで俺はすぐにでも出そうだ。

「すごくビクビクしてる……犬っておっきいね。いいなぁ、雌はこれ挿れるんでしょ?気持ちいいんだろうなぁ……こんなの挿れたら、すぐに孕んじゃいそう……」

その言葉に、俺は一瞬我を忘れてしまった。体の下にいた臨也を前足で押さえつけて、無理矢理尻をこちらに向けさせる。

「ふにゃ……?」

訳もわからない臨也はただ振り向いて首を傾げていた。だがすぐに俺の荒い息に気付いて抵抗し始めた。この体格差で逃げられるわけがないのに。濡れた尻の穴にただがむしゃらに性器を擦り付けると、臨也の性器もまた反応し始めていた。

「や、やだやだ!入んないって!やだぁっ」

小さな体である臨也の尻の穴に俺のが入るわけがない。分かってはいたが、それが悔しくて先端を何度も擦り付けた。するとほんの少しだが入ったようだ。

「にゃ、あぁっふみゃあ……!」

その瞬間俺は臨也の中へと射精した。犬である俺の射精は長い。雌を確実に孕ませるためにできているそれは、精液が溢れでないように膨らみ始めていた。

「お尻、壊れちゃうよぉ……やだ、やだぁっ」

みゃあみゃあと泣きながら臨也はまた床を引っ掻いていた。その反応にすら俺は興奮して、最後の一滴まで臨也の中へと注いだ。ほとんど尻の穴に押し当てていただけの性器を抜けば、トロトロと精液が流れ出てくる。その感覚にまた、臨也は鳴き声をあげた。

「ふにゃ、やだって言ったのに……」
「……ごめん、ごめんな臨也。痛かったな?」
「……ぐすっ犬と交尾しちゃった……赤ちゃん、できないよね……?」
「いや、大丈夫だろ……」

泣きじゃくる臨也の顔を舐めてやりながら後ろの処理をどうしようかと悩んでいると、またさっきと同じように腹を向けて臨也は寝転がった。そこにはまだ射精していない臨也の性器。

「ま、またお尻舐めてくれたら、許してあげる……」
「う……」

さっきまでなら喜んで舐めたが、今は俺の出した精液が垂れている。だが俺には選ぶ権利なんてなかった。
















誰得……!

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