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「ねぇシズちゃん」
「あ?」
「前髪、伸びたね」
「……」

それを何故今言うのかと俺はこいつに問いたい。眼前には下着とズボンを脱ぎ、椅子に腰かけている臨也。当然下半身は丸出しだ。その丸出しの下半身に顔を寄せて、今からフェラをしようとしていた俺を臨也は突然とめた。ずいぶんまぬけな体勢だ。しゃがんで、片手には少しばかり勃起した他人のちんこを掴んでいるのだから。

「……何だよ」
「だから前髪」
「……で?」
「前髪が邪魔でシズちゃんが俺のしゃぶってるの、ちゃんと見えない」

まるで当たり前のように臨也は言った。さっきまで声が漏れないようにと自分の口に当てていた手で、前髪を掻き上げられる。確かに少しばかり伸びたかもしれない。最近サングラスにもかかるようになったうえに、視界の邪魔になっていたのは確かだ。自分のちんこをしゃぶられているのをこいつは見たいのだろうか。女ならともかく、俺だぞ。そこまで考えて思った。俺も臨也がちんこをしゃぶっている姿は見たいな。

「そうだ。ちょうどピンあったから留めてあげる」

俺が一人で色々考えている隙に、臨也は脱がされたズボンのポケットから黒いピンをいくつか取り出した。そのまま前髪を分けられる。見やすくなった視界には少し違和感を感じた。臨也は満足そうに頷くと、またさっきと同じように足を開く。もう少し恥じらいを持て。

「よし、これでよく見えるね」

今にも鼻歌を歌いだしてしまいそうな臨也を黙らせるために、さっさと続きをした。先端を口に含んで、舌先でつついたり何度も舐める。その度に臨也は太ももを震わせながら喘いだ。椅子のひじ掛けを掴んで、頭を振り乱しながら。舐めてる俺の顔見るんじゃなかったのかと思ったが、そんな余裕はあまりないらしい。俺からも臨也の顔はよく見えるようになった。顔を赤く染めながら、自然と出る声が恥ずかしいのか唇を噛んでいる。

「み、見るなぁ……っ!」
「手前も俺の顔見るんだろ?ならお互いさまじゃねぇか」
「あ、うぅ……」

唾液と先走りにまみれたちんぽはてらてらと光っている。今にも射精したそうなそれを無視して、太ももを撫でたり軽く噛んだりした。男なのに白く弾力があるそこは、素股をしたら気持ちがよさそうだ。

「くすぐったぃ……」

はぁはぁと浅い呼吸を繰り返しながら、臨也は俺が何をするのかじっと見ていた。太ももにいくつか痕をつけてまたちんぽに目を向けると、びくりと腰が震えた。何となく察していたらしい。

「や、そこは……いいから……!」

ちんぽではなく袋を舐めてやると、焦ったように臨也に頭を押さえつけられる。せっかく留めた髪が乱れると思ったが、やめるわけもない。そのまま袋に吸い付いたりしながら下へ移動していく。すぐにひくひくと収縮している尻の穴が見えた。臨也の身体を少し後ろに倒させて、舐めやすい体勢をとらせる。大した抵抗はない。恥ずかしいだの見るなだの言いながら、こいつは尻の穴を弄られるのが一番好きだ。

「やら、お尻は……!」
「尻の穴弄られたらすぐにイっちまうもんな、手前はよぉ……」

案の定臨也のちんぽは今にも射精しそうだ。それには触れずに穴の周りを一通り舐めて、一気に舌を中へと突っ込んだ。臨也の身体が震えると同時に椅子もギシリと音を立てた。

「あふ、ら、らめっ気持ちよすぎて、変になりそ……っ」
「なりゃ、いいだ、ろっ」
「や、や……んあぁぁぁぁっ!」

びくびくと全身を震わせて臨也は達した。一度射精してぐったりとしてしまった臨也を抱えて、今度は俺が椅子に座る。臨也が仕事をするときに使用しているだけあってか、座り心地は最高だ。膝の上に乗せていた臨也は少し落ち着いたらしく、むっとした表情で俺を睨み付けている。前髪が汗で額に張り付いていた。

「手前も髪、伸びたじゃねぇか」
「シズちゃんの方が伸びてるよ。そうだ……今度、俺が切ってあげる」

髪を梳かれながらそっと額に口付けられた。いつもは言動のきつい臨也だが、突然今みたいに可愛くなるから困る。

「なぁ、そろそろ……」
「もう……分かってるって」

臨也はゆっくりとした動きで向かい合う体勢になった。俺の肩に手を置くと、腰を上げて尻にちんぽを擦り付け始める。ぐちゅぐちゅと音を立てながら、ちんぽは尻の穴をつついていた。

「い、あぁっ」
「手前……挿れずにイきそうだな」
「うる、さい……!」

挿入しやすいようにちんぽを支えてやると、臨也はうっとりとしながら腰を降ろしていく。くぱくぱと疼いていた穴はどんどん飲み込み、お互いの下生えがくっつくまでになった。頑張ったご褒美だと乳首を噛んだり舐めてやると、臨也は悲鳴のような喘ぎを漏らした。しばらくその反応を楽しんでいたが、腰を動かしたいらしい臨也に頭を抱き込まれる。そのまま動くかと思い下から突き上げようとすると、臨也がよく分からない悲鳴をあげた。

「ぴ……」
「あ?」
「ピンが胸に当たって……」
「……」
「ごめ……!わざとじゃな……あ、あぁっ!」

臨也はセックスの最中にしがみついてくる癖があった。そのせいで俺の髪についたピンが乳首に当たるらしい。だからと言ってやめてやる気もないが。我慢できず下から突き上げると俺の腹にちんぽを押し付けてきた。

「だめ、またイく……!」
「いきゃ、いい、だろっ」
「ふあぁっ!」

濡れた感触が俺の腹に広がる。どうやら臨也が射精したらしい。同時に尻の穴もきつく締まって俺も中へと出した。ピクピクと震える臨也が可愛くて首筋に痕をいくつか残してやった。

「疲れたぁ……」
「手前普段は持久力あるのに、こういうのはすぐばてるよな」
「うーん、だって動くし声出るしで疲れるんだよ」

臨也も俺の首や腕にいくつも痕を残してくる。傷はつきにくいがそういうのはまだつきやすい方だった。その代わりすぐ消えてしまうが。

「あ、そろそろ髪も染めてあげようか?」
「あーそうだな。まぁその前に」
「ん、あぁっ」
「まだ足りないだろ?」
「はは、当たり前……っ」

俺の髪を撫でていた臨也の手に噛みつきながら、また腰を動かしてやる。まだ挿入したままのそこからはぐちゅりと音がした。











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