「むかつくなぁ」 ただでさえでかいはペニスは息を吹きかけただけで、ピクリと反応を示した。 同じ男として腹が立つ。俺のだって小さいわけじゃないが、毎回こんなでかさを見せ付けられたら嫌でも自信を無くしてしまう。 だんだん勃起してきてカリの部分をちろちろと舐めてやれば、先端からぷくりと先走りが溢れてきた。 「手前……っ」 仰向けに寝そべるシズちゃんの上に乗っていたから、俺の足元の方から苛ついた声がした。 「なぁに、早漏シズちゃん」 染み出てくる先走りを全体に馴染ませるようにしごく。ぐちゅぐちゅとわざと音が鳴るように動かせば、シズちゃんから耐えるような声が聞こえる。 「……っ」 「ばかみたいにでかいよね、ホント」 前にこっそり携帯で撮って新羅に見せてあげたら、股間押さえて真っ青な顔をしていた。ドタチンにはまだ見せていない。明日にでも見せに行こう。 「ひゃんっ!」 物思いに耽っていたら、急にシズちゃんが下着越しに俺のペニスを撫で始めた。パンツは前の一部分だけ色が変わっている。そのままシズちゃんはパンツを紙のように破いてしまった。これ結構高かった気がする。 「信じらんない」 「どうせ濡れてただろ」 破れて悲惨な状態になっているパンツを広げられる。まるで漏らしたみたいな染みに、顔が熱くなったのを感じた。 「どっちが先にイかせられるか勝負しようよ」 悔しくて行った言葉に、シズちゃんはニヤリと笑った。 「手前が負けたら俺の言うこと聞けよ」 「早漏のくせに生意気」 俺は必死になってシズちゃんのをしゃぶった。すでに完全に勃起しているそれは口に入りきらない。手で根元を擦ってやりながら口をすぼめてぐぽぐぽと出し入れする。まるで中に挿入しているような感覚に後ろがひくついた。 「ふ、ん、んぐぅ」 「……俺の舐めてるだけで勃起させんなよ」 シズちゃんはいきなり口に入れると思いっきり吸った。搾り取るような強さで痛みすら感じる。それでもペニスは萎えるどころか今にも射精してしまいそうだった。 「ひぅっうっあっあぅ」 必死に別のことを思い出す。波江にデスクトップをシズちゃんとグラビアのコラ写真にされて、運悪くそれをセルティに見られたこととか。あの後色んな人の目が冷たかった。帝人君でさえ俺を可哀想なものを見る目見ていた。 だんだん泣きたくなってきた。 「あんっ」 ちょっと我慢できそうだったのに、後ろに指が入ってきた。いつもはローションを使うけど今は何もない。あの、生々しい指の形が嫌と言うほど分かってぞくぞくとした。 「やだやだっ……ぬいてよっそれ、は、反則だよシズちゃんっ」 浅く入っていた指はしばらく中を弄っていたが、あまり深くは入れなかったみたいだ。痛みがなかっただけマシか。誰かさんのせいで俺は後ろだけでイケるようになっているから、前を触られるよりも感じてしまう。 「やっぱ濡らさねぇとな」 「そ、じゃなくて……も、後ろやだっひ、あぁぁっ!」 指ともペニスとも違う生暖かい感触に後ろを振り返ると、シズちゃんが尻の間に顔を埋めていた。穴の周りを舌で舐められている。気持ちいいのもあるが、これはたまらなく恥ずかしい。 「それ、やぁっ……した、いれちゃっ……やだぁ」 しばらく周りを動いていた舌はひくひくと疼き始めていた穴に舌先をねじ込んだ。中を探るみたいな動きに腰が砕けてしまった。目の前で揺れるシズちゃんのペニスが、俺の頬にぺちぺちとぶつかる。 「ふぅっあ、」 中を動いたり、ふちを擦るように素早く出し入れされて今にもイきそうになった。せめて悪あがきしようと目の前のペニスを舐めようと舌を伸ばす。 キスするとビクリと震えた。 すると突然舌が引き抜かれる。なくなった熱さに疼いて、今にも自分の指を入れてしまいそうだった。 「は、…あぅ……なん、で……」 あと少しでイケそうだったのに。目でそう訴えかけると、シズちゃんはまたニヤリと笑って尻たぶを掴んで左右に引っ張った。冷たい空気に触れて、無意識にきゅっと締めてしまう。その瞬間、シズちゃんは穴に勢いよく吸い付いた。 「ひ、あ、やぁぁぁぁっ!」 まるでキスマークを付けるときみたいな、そんな吸われ方をされて目の前がチカチカした。じゅるじゅると吸われる音は恥ずかしいはずなのに、ぐいぐいと尻を顔に押し付けていた。 やっと終わった頃には俺は射精していた。 「スゲーな。赤くなってる」 指で周りをなぞられて、またひくりと疼く。 「あ……あぅ……」 尿道に残る精液を絞り出すように数回しごかれる。その刺激だけでまた勃起してしまいそうだった。 「手前の負けだな、臨也」 手に付いた精液を舐めながら呟いた言葉に、また後ろがひくついたのを感じた。 小田○正の「言葉に○きない」を聞きながら書いた。 すみません。良い曲です。 後ろだけでイケる臨也が好きです。 |