小説 | ナノ
×印は3つが限界・後





「ふざけ……っひやぁ!?」

いきなり内腿を撫でられる。最初は指が食い込むくらい揉まれて、その後は触れるか触れないかくらいの手つきで何度も何度撫でられた。
くすぐったさだけじゃない感覚に足が震える。そんな所を誰かに触られることなど滅多にない。触るのはこの男くらいだ。

「も、変態……さわん、なぁ……!」
「足触られたくらいで勃たせてる奴の方が変態だろうが」
「ひぃっ!」

いきなり布越しに性器を鷲掴みにされる。下着は一部分だけ色が変わっていて、手を動かす度にねちゃねちゃと粘着質な音を立てていた。

「や、あっ……それ、やだぁ……っ」
「なんだ、抜いてなかったのかよ手前」

仕事が忙しいのにそんなことするわけがない。第一俺は自分で処理することさえしない。
下着をずらされて、中から濡れた性器を取り出される。それはもう完全に勃起していた。

外気に触れたそれは、先端から先走りを溢れさせる。
下着を脱がされてその辺りに投げられる。地面に落ちた瞬間、べちゃりと嫌な音がした。

「おら、足閉じろ。太ももに力入れとけよ」
「な、なに……」

後ろに熱い何かが押し付けられる。それが何かくらい、すぐに理解できた。分かった瞬間、反射的に太ももをきつく閉じた自分に苛立つ。

「ん、あ、あぁぁっ!」

下を見ると、俺の股の間にシズちゃんの性器が見えた。それが前後に動く。いわゆる素股。
俺とは太さも長さも違うそれが、性器だけじゃなく袋まで刺激する。あまりの気持ち良さに手すりを掴む手に力がこもった。

「あぁ、あ、んっ……ふ、あ、あぁぁっ!」
「あんまでけぇ声出すと下に聞こえんぞ」
「っ!」

言われてここが外で、下手をすれば誰かに見られることを思い出す。それでも自然と出てくる声は抑えられない。必死に唇を噛んで耐えるが、余計にシズちゃんの動きは早くなるばかりだ。

「ふ、ぅ……ん……ひぅっ」

腰を動かす度にぬちゃぬちゃという音は酷くなる。シズちゃんに合わせるように腰を前後に動かすと、腰に添えられていた手が乳首を強くつねった。

「や、やだぁっ!乳首、さわん、ないでっ」

前に嫌と言うほど弄られて、見たこともないくらい乳首が腫れて膨らんだことがあった。
この男はそれがいたく気に入ったらしく、それから毎日のように乳首を吸いに家まで来た。今思えば気持ち悪い行動だ。
おかげでしばらく腫れが引かない上に、何もしなくても痛くて辛い以外の何物でもなかった。だから、そこを触られるのが若干トラウマになっている。

「あぁ、や、やだ、やだぁっ」
「だから、下に聞こえんぞ」
「う、あっあ、あ、あっ」
「聞いてんのかよ……」

ぐりぐりと乳首を潰すみたいに指を押し付けられる。それだけで先走りが増した。
最悪なことに、触られ過ぎた乳首は性器と同じくらい性感帯になっていた。

「また乳首でかくなるな」
「あ、あぁっ!はずかしい、よぉっ」
「別に俺しか見ねぇんだからいいだろ」

そういう問題ではない。こいつは新羅の存在を忘れている。
怪我をしたから治療してもらおうと上を脱いだ瞬間の、あの驚きと哀れみの入り交じった複雑な表情。
その後一切会話などなく淡々と処置された俺の気持ちが分かるか。

「とりあえず一回出せ、溜まってんだろ?」

右手はそのまま乳首を引っ張ったり潰したり。左手は今にも射精しそうな性器を上下に擦った。こんなときだけ見事な力加減で腹が立つ。腰の動きがいっそう早くなり、シズちゃんの息も荒くなった。

「あ、あぁ、ん!イく、か、らぁっ、あ、うあぁぁぁっ!」
「……っ」

性器と乳首の両方に爪を立てられた瞬間、俺は射精した。勢いよく出たそれは、柵を白く汚した。
シズちゃんは素早く性器をずらすと、解かしてもいない穴に押し付ける。途端に広がる熱い感覚。中に入れてないのに中に出されたような感覚に、穴がひくついたのを感じた。








(……最悪)
(なぁ)
(……なに)
(まだ突っ込んでねぇんだけど)
(……死ね)



















乳首吸いにくるとかド変態過ぎるだろ。

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