※〇は出てきません、原田さん一方的なのでご注意。
―ずっと見ているだけでもいいと思ってた。密かに想っているだけでも、と。
お前が…お前がいけないんだ。
広間で酒をみんなで酌み交わして楽しんでる最中、眠気と闘いながら肩に凭れ掛かって来た。
…近くなる、距離。
案の定眠気に勝てず俺の肩に頭をこてんとのせて寝息をたてている。
当然酒を飲んでいたから頬は紅く染まっている。
無意識にそんな理性を壊す事をしてくるから…必死に堪えてきた心、密かに想っているだけでいいと思っていたのに。
―奪いたくなっちまっただろうが。
***
「ん、はあ…ぁ…っや、やめ…!…んぐ」
「…っ、声でけえよ」
律動を繰り返しながら切羽詰まった声で原田は沖田の口を己の手で塞ぐ。
薄暗い室内。
壁に顔を押さえ付けられながら尻を突き出される。
原田のモノを沖田の後ろの口に背後から受け入れ無理矢理抜き差しを繰り返す。
その度に原田が中に散々射精(はな)った白濁が受け入れ切れずズチュッと粘膜質な音を立てながらぽたぽたと溢れ落ちていく。
「ん、んぐ…ふ、ぅ」
(一体何故こんな事になっているのだろう)
―左之さん、どうして。
幹部の皆と酒を飲み交わした後、少し覚束ない足元で自室に戻るべく板張りの廊下を歩いていると原田とばったり鉢合わせになった。
「あ、左之さん…さっきは肩借りちゃってすみませんでした。朝から巡察だったから気付かないうちに体力消耗してたみたいで」
「いいや、構わねえよ」
そう言いふっと微笑いながら原田は話を切り出した。
「なあ、二人で酒飲み直さねえか?」
「え、二人で…ですか?」
「ああ。確か…総司、明日は非番だったよな?」
「非番…ですけど」
「ちょっと…ほら酒も持ってきてるし…疲れてるなら別の日がいいか?」
「まあ疲れてるには疲れてますけど…。僕は大丈夫ですよ」
「なら決定だな」
先に歩みを進める自分。
その背後で左之さんが微笑みながら射るような視線を僕に向けていたなど。
―少し酔いが残っている自分には当然気付く筈もなく。
自室に入り行灯に火を灯す。
暗かった室内がぼんやり明るくなる。
「…なあ」
「はい?」
行灯に火を灯し終えて沖田が振り向く。
「…総司、お前恋仲の相手が他にいるのに俺を部屋に上げてもいいのか?」
「…っ、…え……?」
突然の一言に沖田は驚く。
「総司、お前の事が…好きだ」
「………!?」
「…驚いたか?」
「…はい、…すみません左之さんの、気持ちに…………僕は」
「ああ、分かってるよ……分かってる…だから」
そういい原田自身が手に持ってきた酒をクイッと原田が口に入れた。
かと思えば、そのまま沖田の腕を引っ張って後頭部を手で引き寄せ口付けた。
「んっ…!?」
クチュりと舌を捻り込まれ、生温い温度の酒が沖田の口内へと注ぎ込まれる。
「ふう、ん…っ」
舌を捻り込まれているので息継ぎが上手く出来ず、生理的に注ぎ込まれた酒を飲み込んでいく。
飲み込んだのを確認すると漸く原田は口を離した。
カッと喉が焼けるような感覚、そして。
(何これ酒の度が強、い……っ)
あまりの酒の強さにクラリと視界が揺れて。
「お前を奪うにはこうする他、ないからな」
原田に抱き支えられながらしゅるっと腰ひもがほどかれるのを回らない思考の中、沖田は今から抱かれてしまうのだとぼんやりとただただ考えていた。
―そして現在に、至る。
「んっあ、あ…さの、さ…っ」
ズッズッっと室内に響き渡る。
胸の飾りを弄られ、背後から突かれる激しい律動に駄目だと嫌だと思う心は散漫してしまって何も考えられなくなってしまう。
(どうしよう、無理矢理犯されてるのに)
―気持ち、いい。
嫌だと嫌だと思う反面求める身体。
「…っ、総司…。」
総司に充てている手を外したかと思えば無理矢理顔をぐいっと原田の方に向けさせ唇を重ねてくる。
最近はご無沙汰だった。
それ以前に恋仲の相手とは少しだけ距離を置いていた為か身体の全てが敏感に感じ取る。
―心の何処かで…堕ちてしまってもいいかもしれないと。
深い口付けを交わしながらふと、過る。
「二人の秘密………できちまったな」
荒い息遣いの中ニヤリと微笑みながら原田は呟く。
二人が交わす秘密の夜はまだまだこれから始まる。
快楽の波に浮かされながら、身体を原田の方に向けて…己の腕を原田の首に回す。
―堕ちる。
***
リハビリがてらにひっさびさに書いた書いた…………!けどグダグダな文章…(;w;)しかも暗い…←
書いてて、え…途中何書いてるんだったっけと頭ん中混乱しました…。
裏も中途半端すぎてやっぱり頭ん中混乱した…(苦笑)
時間あるときにちまちま加筆修正します´`
〇の相手は決めてないので、お好きな方をいれて想像を…!(゚ω゚;)
ではではお読み頂き有り難うございました…!
2012.12/5