動かないで!
(感謝を込めて8のお題)
新ちゃんは、買い物中。
神楽ちゃんは、定春君の散歩中。
銀ちゃんは、お昼寝中。
そして私は、ソファーに座ってそんな銀ちゃんをじっくり観察中。
向かいのソファーに横たわる銀ちゃん。
満足そうな寝顔に、私の顔は思わず綻ぶ。
ああ、なんて幸せそうな顔!
きっとパフェの夢とか見てるんだろうなぁ。
緩み切った頬を押さえ、ずるずるとソファーの下に腰を下ろす。
銀ちゃん銀ちゃん、と咥内で呟きながら四つん這いで銀ちゃんの頭側に近寄り、私はその髪の毛に触れた。
ふわふわの髪の毛。
くるん、と指を絡めれば流石天パなだけはあって、解ける事なく指にキシキシと引っ掛かった。
「ふふふっ」
可愛い寝顔を見せる銀ちゃんの顔を覗いて、私は微笑む。
幸せそうなそれに、私も思わず幸せを分けてもらった気分だ。
(あ、そうだ。)
ぽんぽん、と頭を撫でて、私は帯の間からケータイを取り出す。
手早くカメラを起動して、そうっと銀ちゃんに向けた。
目の前に大好きな人の可愛らしい寝顔があったら、そりゃ撮るしかありません!
ほら、動かないで!(綺麗に撮れたら待受画面に設定。これも当然の事でしょ?)
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