シマウマの上京

「たまにはぼおっとしてみるもんよ」
「ぼおっとしてたから上から人が落ちてくるのに気が付かなかったんだね」

産声をあげる涙
テーマは君と決めた
声は一人旅に出てしまいました

「現実は小説より奇なり」
「当たり前だよ。素が現実なんだから」

立て替えとくよ、君の気持ち
ルージュに込めた契約
二枚目の条件
闇にすめ、子供たち
蛍は己の夢を見る

「泣いても吐いても何も助けちゃくれないさ」
「それならこっちから殺しにかかるまでだよ」

いつかの歌に涙は流れず
タイプAの反乱
月の輪を捕まえて

「心臓を止めてくれさえすればいいんだ。どんな方法でも構わないから」

ストールで死んだ母さん
ハローハローバロー
雨傘破れて
及びこれからは
海は息子を呼んでいる

「人は簡単に死ねないの」
「何で? 心臓を一突きすればすぐ終わるじゃないか」
「それだけじゃダメなのよ」

地球の恋人
読者アンケートの結果なんです
扉の奥で待っている

「朝の散歩に出掛けたはずなんだけど……」
「出掛けたっきり戻ってこないんですね?」
「はい、二三ヵ月前から」

類似の境
素人みたいな達人
耳にそっと息を吐いた
青い頬






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