融ける境界

07



「ああ…ユハ少尉…。すみません、一応軍のための拷問なので、虐めさせていただきますね。私としてももちろん、貴方の解放なんて望みませんし」

 そう言ってハインツがベッドの陰から取り出したのは、ローションとピンク色のワレメのある物体。

「『×××』…なんと言えば良いのでしょう。膣を模したものです」
「ひッ!」

 冷たいローションが下着の上から垂らされると、クチュクチュ音を立てて性器が擦れ合う。

 内腿が震え腰の中を暴れ回る情欲を解き放ちたくて俺の頭は真っ白になった。ハインツは俺の下着をずらしていきり立つ性器を外気に晒す。
 充血した先端からは透明な粘液を溢れさせ、ぴくん、ぴくん、と揺れる肉。

「内側は弾力ある襞が少尉の陰茎を包んで、弾いて、絡みつきます。手で締めつけと速度を自在にできるタイプですので、私に扱かれていっぱい精液を発射…えぇと、噴出してくださいね」

 我が国にもある。貫通タイプのオナホ。ワレメの中にもたっぷりとローションを注ぐと、偽物の膣が俺の性器を咥え込んだ。


 くぷぷぷぷっ…

「んんんんんゥ…!」

 ぞわぞわぞわぞわッ!


 正直、それだけで達しそうになった。

 腫れ上がり充血して過敏になった性器を、粘りある液体でたっぷり濡れた襞に満ちた狭い孔に挿入され、締められる。狭い孔を突き抜けた俺の亀頭が、苦し気にひくひくと先端の孔を開閉しているのが見えた。

「ああ…かわいい…」
「ん゙んッ!」

 ハインツがよりにもよって、そのスリットを指先でなぞるように撫で回すものだから、更に目の前が真っ白になる。

「はぁ…っ、ユハ少尉の陰茎から愛液出てる…私の手で…っ」

 最高だ、と言う意味の向こうの母国語を呟いて、ひと差し指の腹ですりすりとハインツは俺の亀頭のスリットを撫で続ける。
 敏感になり果てた俺のソコは、奴の指紋の凹凸にさえ快楽を拾って悶え、次々と先走りを溢れさせた。

「んっんっく、ゥ…っ、ぅ、ぅっくっ…!」

 かなりの間、ハインツはただその行為だけを繰り返していた。お蔭でスリットがじんじんする。はあはあと興奮し切った吐息で、彼はのたまう。

「ずるいです。私もそちらの国に生まれていたら、もっと早くこんなにかわいいユハ少尉の姿を堪能できたのに」
「じょう、だん…ッ」

 絶え間なく与えられる快感に、けれど絶頂して終ることもできず、俺の体力もかなり消耗していて。

 がくがく腿を震わせる俺の脚を押し上げて、股間と蕾がハインツに丸見えになる格好を取らされた。所謂マンぐり返しというやつだ。
 オナホを貫き、先端を真っ赤にしてトロトロ透明な体液を漏らし続けてる性器を目の当たりにして、かあぁっ、と更に体温が上がった。

 俺の先走りでふやけた人差し指をこれ見よがしに舐めて、それからハインツはだらりと赤い舌を伸ばして見せた。つう、と唾液が糸を引いて垂れる。

『はぁ…ユハ少尉のケツ×××…』
「っひ、ぃ…っ!?」

 ハインツはいきなり、ぢゅうゥッ! と俺の蕾に吸い付き、犬のように舐め、むしゃぶり始めた。
 片手は手遊びのようにまだ俺の性器のスリットを擦り続けている。

 その急激な刺激に、俺の全身が強張り背が反って真っ白になった目の前に星が散った。

「ひぁアッ!?」


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