StP 2nd

08


 洋介は気にする様子もなく、夏弥の背中に水を掛け続けた。

「オクスリだよ」

「――え?」
「夏弥が可愛くなれるオクスリ。チューブごと半分くらい、挿れちゃった。夏弥がおしりを締め付ければ締め付けるほど、いっぱいオクスリ、入っちゃうよぉ?」

 くすくすくす。

 ざっ、と夏弥の血の気が一気に引いた。

「う、嘘だろ?! や、やだ、抜けよっ!」
「抜いてもいいけど」

 ずる、と抜かれる感触。「ぅ」呻くと同時に、チューブの中身がどんどん体内に排出されるのを感じた。

「もう抜いても遅いよ。ね?」
「ッふ…、ぅ…っ、は、にゃ…」

 じん、じん、じん、と躯が痺れる。秘孔の奥が疼いて疼いて仕方ない。熱い。イく寸前だった性器はもう痛いほどだ。
 うずくまったまま、拳を握って震える夏弥の尻を、洋介が撫でる。

「ふふふ。おしり、ヒクヒクしてる。ナカをいっぱい掻き回して欲しいんじゃない?」
「んぅ…っ、や、ぁあ…」

 涙声になる。触られただけでイってしまいそうだ。

「おいで、夏弥」
「ゃ、だ…」

 最後の理性。
 だが。

「でもね、夏弥。そこからだと、教育棟から丸見えだよ? プールの中の方が、見えにくいと思うけど」
「…く、ぅ…」

 蕩ける。

 唇の端から、銀糸が垂れた。
 振り向くと、洋介が優しげな笑みを浮かべて、両手を広げる。

「おいで、夏弥。それから、おねだりしてごらん?」

 躯の奥から、頭の中がぐちゃぐちゃになる。とにかく疼きをどうにかして欲しくて、たまらなくて。
 ずるずると重い躯を引きずるようにしてプールの中へと入り、ひしと洋介に抱きついた。
 冷たい水の中で、洋介の体温が気持ちいい。
 性器が擦れて、ぶるりと躯が震える。無意識に次を求めて腰が揺れる。

「よーすけ…、よーすけぇ…っ」
「可愛い…。やっぱり夏弥は最高だね。さあ、どうして欲しい?」


「…だっこ…」


 首筋に顔を埋めるようにして、ぼそりと呟く。喉で洋介が笑うのが判った。

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