Hunt your...

09



 ズン

「ッあぁあっ?!」
 ずぷっ、ぬちゅ、ズッ、ぬりゅっ、ぐちゅッ、じゅぷっ!
「あッ?! あぁッ! あぁあッ! あああんッあんッあぁんッ!」

 突き上げ、掻き回す。熱い粘膜が性器に絡みついて来る感覚に、ワイズは身震いした。
 がしゃり、と銃が再び転がる。クロウの震える手には、念じて自らの性器を扱かせる。

「ああんッ! いっいやぁあッ! やだぁあッ!」

 淫らに腰を揺さぶり、クロウは泣き喚きながら自身を追い立てる。

 クロウの最大の失敗は、自らの敏感さ、もとい淫乱さを理解していないことだろう。

 ぐちっ、ずぷっ、ぐちゅッ、ずりゅッ
「ふぁッ、あふんっ、ふ、んんぅっ…ぅあんッ、あッあッ、だ、め…ッ」

 陰嚢が赤く挙上し、クロウの手が早まる。きゅうぅ、と秘孔がワイズを締め付ける。

「っく…」
「ぁ…ッだめ、だめ…ッ! 嫌っ…嫌ァああッ!!」

 ビュクッ!
 ビュクっ、…ピュっ…

「ぁ…あぁ…」

 カタカタと腿を震わせ、クロウはワイズの腹に飛んだ白濁を、茫然と眺める。
 その色を失ったクロウの表情を、ワイズは不覚にも愛しいと思った。

 秘孔の締め付けが緩むのを待って、再び腰を打ち付ける。

「ひぃ?! ッあ、やッ…やめ…っ! ぁあんッ!」
「…クロウ…っ」

 クロウの白い肢体はワイズに翻弄され、終りの見えない快楽へ叩き堕とされる。
 何度目かの絶頂を過ぎ、意識も朦朧としたクロウに、ワイズはそっと囁いた。



「    」





 ワイズは以後、新たに誰かを襲うことはなくなった。
 結果的に、クロウの狩りは成功したと言えた――ひとりの、犠牲を除いて。



end.

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