もう耐えられません

12



「ごと…ごとぉ…動いて…後ろ、ナカ、もっと…」

 くちゅ…くちゅ…

「ぁんっ…ぁ…きもちぃい…」

 色狂いになった俺は動かない後藤に焦れて、なんとか抽送しようと自ら腰を揺らして、ほんの少し擦れるだけで腰砕けになってへたり込んだ。
 そうするとぬ゛るぬ゛ると後藤の性器が俺のア○ルから抜けるので、

「はぁッぁ、は…ゃ、だ…もっと、ぉ…」

 俺は震えながら腰を持ち上げる。

「先生…ごめん、ほんとに手加減できない…っ」

 ぐいと腰を強く掴まれて、互いの皮膚がぶつかり合う音が響くのに負けないくらい、濡れた粘性の音が広い部屋だと言うのに大きく聞こえる。


 繋がった場所は熱くてぐちゃぐちゃで、内側を全部擦られるみたいに抜き挿しされる度、甘美な快感が走り抜けて溶かされる。

「ぁっ、あッあッあッ、きもち…っ、ごと、ごとぉ…っ」
「ッ先生…!」

 激しく突き上げて、擦られて、後藤にたっぷりナカに注がれる。
 それが狂った俺には、嬉しくて。

 何度も体位を変えて──椅子の上のバック、椅子で大股開いた正常位、椅子に座った後藤への騎乗位──犯されて、交わって、貪って。

 ぐたぐたになった俺を引きずるように後藤はベッドに場所を移した。柔らかいスプリングが軋んで、覆い被さってくる姿が後藤である事実に、安心した。
 腕を伸ばし、後藤の首に巻き付ける。

「…はぁッ…ごと…っ、ごと…もっと…もっとして…」

 薬を3本分も使われた俺の性欲は普段よりも数倍に膨れ上がっていて、疼いて疼いて堪らないア○ルはどれだけ擦られて嬲られてもヒクヒクとずっと欲しがっている。

 改めて、ベッド上の正常位で後藤の凶悪なサイズの性器がずぷりと挿れられて、俺の性器はまたしても挿入だけで白濁を散らす。さすがにもう、勢いも量も色も控えめだが。
 後藤は俺の下腹に散った白濁を指で撫で広げて、小さく笑う。

「アイツとのときはコレ出なかったね、先生…」
「ゃ、ぁ…は、はぁ…れ、なぃ…らしくたく…なかった…」

 絶頂したばかりで俺は僅かの刺激すら感じ過ぎて、下腹を撫でられることさえゾクゾクする。涙が浮く。

 俺の回答に後藤は満足したのだろうか。分からない。ただ、「動くよ」といきなり激しいピストンを再開するものだから、俺は子供みたいに泣き喚いた。

 ぬ゛ちゅッ! ぬ゛ちゅッ! ぬ゛ちゅッ!
 ぬ゛ちゅッ! ぬ゛ちゅッ! ぬ゛ちゅッ!

「ぁ゛ッ! あっぁあッ、ま、待っ、ぁ、ぃ、…っ、はげし…っ、ぁ、あッ、きもちぃ…っ、ま、待っ、あっあっ、ごとぉ…!」

 男2人分が激しく動くため、いかに立派なベッドでもぎしッぎしッと軋む音が聞こえる。

「はっ…、先生、なにが気持ちいいの?」

 いつもよりも上気した頬で、後藤が問う。たぶん、『後藤のち○こ』とか、そういうことを言わせたかったんだと思う。
 でも、理性なんかミリも残っていない俺はふにゃふにゃに蕩けた顔で笑って答えた。



「ッぁふ…はぁッ、ぁ、ご、ごと、との、えっち…」



 後藤は目をまん丸にして、「〜〜〜っ!」静かに赤面した。

 そのおねだりは、最後の後藤の箍をもぶち壊したらしい。


 ぱんッぱんッぱんッぱんッぱんッぱんッぱんッ
 ぬ゛ちゅッ! ぬ゛ちゅッ! ぬ゛ちゅッ!

「ぁッぁ゛ッあッ! ぁんっぁ…き、もち…っ」

 ぎしッ、ぎしッ、ぎしッ、ぎしッ、
 ぱんッぱんッぱんッぱんッぱんッぱんッぱんッ
 ぬ゛ちゅッ! ぬ゛ちゅッ! ぬ゛ちゅッ!

「ぁっごと…っ! ごとッ、あっあんっ、あッ!」

 ぎしッ、ぎしッ、ぎしッ、ぎしッ、


 セックスしてる以外のなにものでもない音で部屋が満ちて、後藤は何度目かの精をア○ルの奥に放った。

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