in 【屋上】 水戸 飛真の場合 5 「ひゃっ、ぁッ…！」 腰をわざと回してやると、ぐちゅぅ、といやらしい音がして冴の背中がしなった。 汚れないようにシャツを脱いで、腰を近付ける。荒い吐息を零す冴の髪を梳いて、空いた手で小さな乳首をクリクリと弄る。 拒否する言葉なんて、聞いてやらない。 「自分から腰振ってイイとこ擦れよ、冴」 「…っ」 ふるふる、と首を振る。くしゃくしゃの泣き顔は、でも逆効果だなんて知らないだろう。 「選択肢なんてないって言ってんだろ」 低い声で告げて、優しく優しく、キスをする。乳首を抓むときゅっとア○ルが締まり、ペ○スの先を引っ掻けば次第に硬さが増して、またヌルヌルと飛真の指を汚していった。 「はっ…あ、ゃ、あぁ…」 ひさね、と名を口にした途端、再び冴の精が弾けた。 白濁の勢いは弱まったものの、中の締め付けは一層きつく。 普段からぼんやりしている瞳が、どんどん快楽に融けていく。 「ぁ…ん、ふ…」 頭の芯が溶けてしまったみたいに、支配する快感だけを追う浅ましい冴を、更に追い詰める。 イったあとの余韻が残っている内に、腰をくねらせてやれば、自然、冴の躯もくねった。 「そう、自分で動け、冴。俺もイかせて。冴ん中で」 「ひさ、ね…ゃ、んん…」 きっと、全てが終れば忘れてしまうのだろう。少なくとも、冴は忘れようとするだろう。 だけど、刻みつけてやる。ぢゅ、と音を立てて鎖骨を吸い上げ、痕をつけた。 [＊前] | [次＃] /144 『頂き物』へ / >>TOP |