in 【音楽室】

秦野 嵐の場合 7


 
「なにかして欲しいならねだれよ、渉」

 振動に合わせて弾む声で、追い詰める。きゅ、と一度唇を噛んだ渉は、激しく揺さぶられながら、涙声で、懇願した。

「ぃ、あっあっ、ぃ、い、か、せ…っ」
「聞こえねぇな」


「ッ、いっいっ、イかせ、て…ッ!」


 やっと陥落した可愛い愚か者を、けれど嵐は、更に追い詰めることにした。ペ○スを縛るタイを解いてやって、気が抜けたのであろう渉の首筋に吸い付いて、腰を抱いて、ピストンの速度を急速に上げた。

「あっあっあっあっあっ?!」
「後ろだけでイけよ、渉…っ」
「ゃっそ、なっ…っあっあっ、む、やっヤッ、やあぁッ!」

 ただでさえ、限界だったところに、きついきつい快感を叩きつけられているのだ。いやいやと首を振る渉のペ○スは、3度目の精液をア○ルに注ぎ込まれると同時に、激しく白濁を噴き出した。

「やぁあああっ…!!」
「…っく、くく、ホントに後ろだけでイったな、渉。…? 渉?」

 びくん、びくん、とやっとイけた快楽に酔いしれていた渉の躯に、ふるっ、と違う種類の震えが走る。
 そして。


 しょろしょろしょろしょろ…っ。

「…ぁ、…あ、う、うそ、嫌…ッ!」


 その音に、渉が我に返る。嵐によって大きく開かされた股間に、金色の──小水の、放物線が描かれたのだ。
 慌てる渉はまだア○ルに嵐のペ○スを咥えたままで、恥ずかしがって身をよじれば肉壁が蠢いて快感を生み、締め付けてくるから堪らない。

「漏らすほど気持ちよかったのか? 渉…」
「や、見んなぁ…っ」
「判った、見ねぇよ」

 ただし、それすら枯れるまで、これから付き合ってもらうけどな。
 嵐は薄く笑って、失禁の羞恥に震える渉の白い尻に、ぱん、と腰を打ちつけた。



time goes by..,

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