in 【化学室】

日向 進の場合 5



「ぁ、え? く、黒川先生、こ、ここ、気持ち良いんですか…?」

 そう思ったのは、真尋のペ○スから、ぱたぱたっと透明な愛液が滴ったから。立ち上がって顔を覗き込むと、真尋は泣きそうに顔を真っ赤にして震えていた。

(…かわいい…)

 夢だから、こんなに可愛いんだろうか。
 それとも、進が真尋を好きだから、可愛く見えるのだろうか。

 かち、かち、と妙に大きな音を立てて、壁に掛かった時計が時を刻む。ぼうっとする頭で、進は更に30gの錘を、鉤を使って追加した。

「ん、ゥ…っ」

 大した重さではないはずではあるが、そもそもそんな刺激を受けることなどほとんどない場所だ。敏感になるのも仕方ないのかもしれない。丸く形の明確になってきた睾丸を指でなぞり、ついでにヒクつくア○ルを撫でる。

 ちゅ、と腿の裏にキスを落とすと、真尋が「ひゃんっ…」と声を上げた。



「ゃ、日向…い、いた、も、も、だめ…、ほんと、むり…」

 真尋が音を上げたのは、70gの錘を吊るしてしばらくしたときだった。
 両端で合計、500g少し程度。陰嚢なんかにぶら下げられたら、さぞや痛いだろう。

「ピンポン球は、お、大きくなりましたか、先生…?」
「ひ、ぅ…っ、わ、わかんな…」

 泣きじゃくりながら、真尋が首を振る。

 指をゆっくり挿入し、掻き回しながらピンポン球を取り除いてみると、それは相変わらず凹んだままだった。当然だ、ひとの体内が100℃の湯に匹敵するほどの熱さを持つはずがない。判ってはいたのだ。
 でも、真尋を追い詰めてみたかった。

 ぐったりと実験机に臥せって脚を震わせる真尋に、進はたまらなく欲情していた。


「じゃ、じゃあ、次の、実験を、お願いします、先生」



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