in 【音楽室】

白峰 永斗の場合 6


 そんな彼に、永斗は微笑んだ。

「渉は俺よりボーカル向きかもな、こんなに可愛い声が出せるんだから」
「『っあぁ!』」

 グイと押し込めば、汗の浮いた白い肌が跳ねた。
 あくまで優しく、理性を失わない程度の、『いつもの彼』を追い詰める。
 こんな無機物でさえ感じて震える渉のペ○スは完勃ちのまま先走りを垂らし、永斗は少しの苛立ちを覚えながら、ゆっくりとマイクを抜いた。

「は…っ、は…、は…え、と…」
「…感じるのは、『俺』だけでいいんだよ」

 ぼそりと呟いて、取り出した自らのペ○スをぱくぱくと開閉する渉のア○ルに突き入れる。
 渉は目をいっぱいに見開いて、「ん゛ん゛ーっ!」涙を散らしながら嫌がった。

 が。

 熱い肉壁はじわじわと永斗を受け入れ、咥え込めばしっかり絡みついてきて、放さない。
 あの渉と、ようやくこうしてひとつになれるなんて。
 胸の奥から嬉しくなって、目の前で渉が泣いているのが少しだけ切なくなる。深く穿ちながら、そっと渉の髪を梳く。

「泣かないで、渉。もっと気持ちよくしてやるから、な?」

 焦らすようなスラストから、徐々に速度を上げて、渉のいいところを突けるように探る。

 ず、ちゅ、ぐちゅっ、ぬちゅっ


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