in 【教室】 西野 悠の場合 1 ※(スパンキング/尿道攻/小スカ/挿入なし) すすり泣く声が聞こえて、悠は足を止めた。 口に咥えたキャンディの棒を上下させながら、なんの気もなく近くの教室を覗く。 「お、っと」 中では、黒髪の小柄な少年が、素っ裸で床に臥せっていた。 辺りに散った白濁に、おおよその状況は想像できた。 「ふぅん…」 赤縁眼鏡の奥で、悠は目を眇める。 悠自身は完全なノンケで、男を犯すことに興味はないが、男が男に弄ばれて喘ぎ乱れている様を貶め辱めるのも面白そうだと思った。 無造作に教室に踏み込んで、驚いて半身を起こした少年の前に、しゃがみ込む。 「こんにちは、俺は西野。君の名前は?」 「ひっ…」 明らかに場違いなほど優しげな声音の悠に、少年は明らかに警戒したようだった。 当然の反応であるが、それを許してやるほど悠は優しくない。シルバーのリングがいくつもはまった指で、少年の黒い髪を鷲掴みにする。 「ぅあ!」 「お名前は? 教えてくれなきゃとりあえず変態クンって呼ぶけどいいかな」 「っお、大島…、大島、恒太、です…」 痛みに震えながらも、恒太と言うらしい少年が応じた。 悠は気を良くして「そ」と笑うといきなり手を離した。恒太の躯が崩れ落ちる。 「じゃあ恒太。俺はゲイじゃないけどさ、ちょっとだけ遊ばせてよ」 「えっ?!」 当たり前だが恒太が驚きに目を見開く。 それでも構わずに悠がぐいと腕を掴むと、 「や、やだ…!」 恒太の逆の手が、悠の頬を打った。痛みなどほとんどないが、その抵抗が悠の苛虐心に、完全に火を付けた。 [*前] | [次#] /110 『頂き物』へ / >>TOP |