偽りに弔いを


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『ありがとう、ありがとう。
わたしは自分に終止符を打つことができた。

結局のところ
人に傷つけられたキズは人にしか癒せないのだ。

認めたくないだけで
私(朝)もあなた(夜)もあいつら(昼)も、同じ人間。
それ以上もそれ以下もない、
中身は百通りの外身はただの人間だった。』

思い返せば、哀れで傲慢な人たちに
出逢ってきたのだと思う。

だがどこの世界で生きている人より優しく壊れやすい。
そんな夜の住人がわたしは今でも大好きです。
今でもまだ記憶の中であの日からの文字が
美しく揺らめいている。

何度も救われて何度も救った。
お互いに壊れそうなこころを持ち寄って、
手をかざして温め合った。

忘れてはいけないこと、忘れなくちゃいけないこと。
取捨選択をして冷たい現実で生活することが
生きるということだった。

気づいてもいい、気づかぬふりをしてもいい。
正解か不正解かは自分で決め、
自分で責任を負うのがほんとうの自由なのだ。

もうわたしは流れるように生きるのはやめた。
その選択が正しくなるようにあとは生きていくだけだ。

知っってしまったこと、分かったこと
苦しみ トラウマ 病気 傷 薬 自傷
涙 憎悪 嫉妬 希望 夢 未遂
すべてぜんぶ食べて食べて吐いても食べて消化して 生きる。


ありがとう。おやすみなさい。

そして、おはよう。
(良くも悪くも夢はいつか醒める日が来る)

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