Clap





拍手連載 ―隼くんが犬になっちゃった!―
※カオスです。どうしてこうなった!というツッコミはしないように…!


仕事に行った 隼くんの帰りが遅いので、心配になって会社の門の前で待つことにした。

共生の門の前には、一匹の大きな犬が居た。

『あっ! 犬だ、おいでおいでー!』

犬種はシェパードが混ざったような、ミックスのような そんな犬だった。
しゃがんで呼んでみると、犬はすぐさま寄ってきて、キュンキュンと鼻を鳴らした。

『よーしよし、いいこだねえ。首輪、してないんだね。』



犬はしゃがむ私の膝に前足を乗せて、必死に鼻を鳴らしている。

『どうしたの、お腹すいたの?どこか痛いの?』

どこか怪我をしているんじゃないだろうかと身体を触ってみるけれど、怪我をしているところはなさそうだ。よかった!


『……誰かを待ってるのー? 私も待ってるんだよ、一緒だねえ』



犬の頭をたくさん撫でる。
犬はじっと私を見つめて、その瞳はまるで何かを訴えているかのように見えた。

……この犬の目、誰かに似ている。
ああ、そうだ。隼くんに似ているんだ。


『キミ隼くんに似てるねえ、名前ないんだったら…、うーん。ハヤブサだと隼くんと同じになっちゃってややこしいから……鈴木。鈴木でいいよね!』




『ねっ、鈴木くん』

そう呼ぶと犬はワンワンと吠えた。
よかった、気に入ってくれたみたい!

『ワシズ様…、犬を飼うの…怒るかなあ』



一応許可を貰いに行ってみよう。もしかしたらお許しをくださるかもしれない…!

ソワソワと落ち着かない鈴木を連れて、私は社長室に向かうのだった。











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