50音短編企画/ムービー



思えば幼稚園の頃から変態やと言われてきた。せやけど、俺は自分の生き方になんら後悔はない。だって男に生まれたんやから、女の子が好きやのうてどないしますの?俺はただ自分に素直に生きてるだけや。(キリッ


「やかましわ」
「え?!聞こえとったん?!」


あからさまに溜め息をついたこの別嬪さんは、何を隠そう、俺の彼女。そう恋人だ。(大事なことなので二度言いました)
5つ歳上のお姉さまやけど、顔はどっちかというと童顔やし、背ェも低いし、見た目はかいらしいタイプ。せやけど細っこくて、胸も大きすぎず小さすぎず丁度ええサイズ……ってそんなんは俺だけが知ってたらええか。まあとにかくそんな素敵な彼女やねんけど、何せ恥ずかしがり屋さんや。世に言うツンデレとは★ちゃんのことやと思う。


「ほんま脳内どピンクやな」
「そんな俺が好きなくせに〜」
「……」
「あかんてそんな見つめたら変な気持ちになる!」
「ほんま竜士くんに往生さしてもらい」
「冷たいわあ」


でも本心やないのを俺は知っとるから、彼女の細い肩を後ろから抱き締めるように座ってみる。ほら、嫌がるどころか自分からぴったりはまるポジションに調整するんやから。


「でも」
「うん?」

後ろから抱き締めているから、表情は伺えないけれど、★ちゃんの声がすこし真剣なのはわかる。


「ほんまに勝手に往生したらあかんからな」
「もう、どっちなん?★ちゃん矛盾しとるわ」
「せ、せやから」

ふざけて耳でも食んでやろうかと首を動かしたところで、彼女の耳がやけに赤く染まっているのに気が付いた。


「勝手にいなくなったりしたら、あかんよ」
「それはつまり…」
「廉造はあたしのなんやから」
「ふーん?」
「もう……好きなんやからわかってや」
「!」

ずきゅーーん。
あかん、反則もええとこや。
珍しい★ちゃんのデレ発動に、俺が真っ赤になってしまいましたとさ。




ムービー
(ああ動画撮っといたらよかった…!)





20120623




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