「金造て、兄弟多いやんな」
「おん、それがなんやねん」
「ええなあ。私一人っ子やから羨ましい」
「俺からしたら一人っ子は一人っ子で羨ましいけどな」
「ええ?なんでよ?賑やかで遊び相手も居るんやから絶対兄弟多い方がええやん」
「それはそうやけど、何でもお下がりやし、下の面倒見なあかんし、下が泣いたら叱られるし、上にはええように使われるし」
「…なるほど」
「小さい頃はおかん独り占めしたかったりもしたしな」
「そうかあ…まあたしかにその点一人っ子は新品ばっかやし基本おかん独り占めやもんな」
「な?むっちゃ羨ましいわ。比べられもせんし」
「ああ、柔造さんと比べられたら勝てへんもんね」
「納得すんなや!一個くらい勝てるやろ!」
「阿呆。柔造さんに勝てるのなんか阿呆なとこくらいやろ」
「ほら勝ててるやん!」
「……もうええわ」
「★は何人くらい欲しいんや」
「え?兄弟?」
「おん」
「んー、二人とか?私入れて三人も居ったら楽しそうやもん」
「三人か……」
「ちょ、なに考え込んでんのん」
「歳の差はどないする?」
「は?」
「あ、男女は?やっぱり一番上は男の子やんな?いやでも女の子もええかもな」
「あの、金造くーん?」
「いや、でも三人やと男女どっちか一人だけとかなるんちがう?それやったら四人で…」
「……」
「今は産み分けとかあるらしいで。なんや女がイったら男の子とか、時間かけんとさっさと済ませたら女の子とか聞いたわ」
「……誰にや」
「廉造に決まっとるやろ。そんでお前一人目はどっちがええねん」






兄弟談義
(いつから話変わってん…)





「ちょ、っ!、なんで押し倒すかないきなり!」
「せやから、作らな。兄弟」
「こんド阿呆!ド変態!」
「俺★がかーちゃんって似合うと思うねん」
「知るか!」
「そんで俺がとーちゃんってもっと似合うと思うねん」
「脳検査してもらった方がええんちがう?」
「っちゅーわけで子作りや」
「やめえ!」
「やめんわ、阿呆」





20120724









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